南三陸町戸倉地区東部、漁港近くに小広い砂利敷のスペースがあり、そこに這い性の植物
が点在していて、スペース全体では100株ほど生えています。
初めて見る植物ですが、這い性ですからスベリヒユの仲間でしょうか。枝先に粟粒のよう
な形でツボミが無数に付いていますから、アカザの仲間かも知れません。
帰宅後にネット検索で調べてみましょう。
二枚とも2021.5.31撮影
先ずはスベリヒユの仲間の写真を見ましたが、似たような植物はありません。
次いでアカザの仲間の写真を見ていると、よく似た葉の植物があってウラジロアカザとあ
ります。改めて「ウラジロアカザ」で検索すると、ユーラシア大陸原産の帰化植物で、海
岸や荒地に生えるとあります。這い性で茎が赤みを帯びるとあるので、ウラジロアカザで
間違いないでしょう。葉の裏面全体が白粉粒に覆われていて、白く見えることからウラジ
ロアカザと名付けられたようです。
二枚とも2021.5.31撮影
ヒユ科アカザ属の1年草で、ユーラシア大陸原産の帰化植物。草丈は10~40cm。
海岸の砂地や埋立地、内陸の耕作地周辺や市街地の空地などに生える。
茎の基部は地を這い、上部は立ち上がる。全体に無毛。茎や枝には紅紫色の条線が入る。
葉は互生し、葉身は長楕円形〜披針形で長さ2〜4cm、先端は鈍形か鋭尖形、基部はくさび
形、縁に波状の鋸歯がある。葉柄は短い。
葉質はやや厚く、表面は深緑色、裏面は白粉粒に覆われて灰白色を呈する。
花期は6〜9月、穂状花序は頂生か腋生し、よく枝を分け、両性花と雌花を混生する。
花被は2〜5裂し、花時には肉質で、果時は膜質となる。
種子は円形で平たく、周囲はやや尖り、赤褐色か黒色で光沢があり、直径0.7mmほど。
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