登米市登米町日根牛地区の集落から、沢沿いの林道を東へ上がって行くと、山が
迫って日陰になり、路肩に白いスミレの花が点々と生えていました。
葉が丸いのでマルバスミレでしょうね。
終わりかけの花は何度か見たことがあるものの、盛りの花を見るのは初めてです。
二枚とも2017.5.8撮影
マルバスミレの和名の由来は、文字どおり葉がまるいことから。
太平洋側の地域に多いとされ、宮城県内では半日陰の林道沿いなどでよく見かけます。
花びらは純白で丸みを帯びた形ですから、清楚な印象のスミレですね。
唇弁と側弁の中央から基部にかけて、細い濃紫色の条線が何本か入っているのがアクセント
になっています。
2017.5.8撮影
スミレ科スミレ属の多年草で、本州~九州の太平洋側により多く分布する。
丘陵~山地の林床や、林道の路肩や法面などに自生する。
地上茎のないタイプのスミレで、草丈は5~10cm。
葉は卵円形~円形で長さ幅とも2~4cm。円頭で鈍鋸歯がある。基部は心形で表面は緑色、
裏面は淡緑色。両面とも毛が多い。花後の葉は倍ほども大きくなり、先端が尖り気味になる。
花期は4~5月で、花柄は長さ5~10cm、花は葉の上に伸びて咲く。花はふつう白色、
ときに淡紅色を帯び、直径2cmほど。側弁は無毛、唇弁に紫条がある。
花柱の上部はカマキリの頭状となる。萼片は長楕円状披針形で耳に歯牙がある。
距は長くて太く、長さ6~7mm。
果実は蒴果で、楕円形~倒卵状楕円形で長さ5~6mm。三つに割れて種子を散布する。
最新の画像[もっと見る]
- スイセンノウの根生葉 野に逸出 5日前
- スイセンノウの根生葉 野に逸出 5日前
- イタヤカエデの実 風散布 2週間前
- イタヤカエデの実 風散布 2週間前
- イタヤカエデの実 風散布 2週間前
- ニシキギ 特大の翼 2週間前
- ニシキギ 特大の翼 2週間前
- ニシキギ 特大の翼 2週間前
- サワシバの果穂 樹皮で同定 3週間前
- サワシバの果穂 樹皮で同定 3週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます