里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

トウダイグサの越冬葉

2017-01-31 | 日記

東松島市大塚地区の農道を歩いていると、路肩の枯草の中にロゼット状に葉を
重ねた植物が、倒れたように生えています。
茎が紫褐色ですし・・たしかトウダイグサと言ったような ? 或いはその仲間か ?
春に黄色い花を咲かす野草だったと記憶していますが、まだ見たことがないので
自信はありません。勿論、今の時季から茎葉を出しているとは、全く知りませんでした。
あちこちに点在してるようで、1本見つけると次々と見つかります。




                            二枚とも2016.12.18撮影

植物図鑑や関連記事によれば、トウダイグサは道端や耕作地周辺でよく見かける植物
とのことですが、どちらかと言えば暖地の植物で、宮城県内においては沿岸部で自生が
見られる程度で、内陸部では希少なようです。
この撮影地は海岸から1~2kmの地点です。

トウダイグサを漢字表記すると「灯台草」で、岬や島に立つ大きな灯台ではなく、かつて
部屋に明かりを灯すために使われた灯台に例えたものと言われています。
関連記事によっては、史前帰化植物とする解説もありました。
有毒植物で、葉や茎を傷つけると滲み出してくる乳液に触れると、かぶれたり水泡
ができたりするそうです。有毒成分はユーフォルビンやタンニンなど。


  〈 身近な植物図鑑 トウダイグサより 〉


                                2016.12.18撮影

トウダイグサ科トウダイグサ属の越年草で、本州~沖縄に分布する。
道端や耕作地周辺に自生し、草丈は20~30cm。
茎は1本立ち、あるいは基部から分枝して束生する。茎の色は紫褐色から赤褐色で、
ふつう無毛だがときに軟毛が密に生えるものがある。
茎葉は互生し、葉縁には細鋸歯がある。茎の中部~下部に付く葉はややまばらで小さく、
へら形または倒卵形で長さ3~4cm。
花期は4~5月で、茎頂に輪生する葉の中心から、5本の花茎を出して葉のような総苞を
付け、杯状花序を形成する。総苞はやや黄色味を帯び、花序には、雄花と雌花が同居し
ていて、花弁もガクもなく、分泌物を出す腺体と、雄しべと雌しべがある。
雄しべの先の葯は黄色。果実は直径4mmほどの蒴果で、3裂して種子を出す。
種子は3個あって、長さ2mmほど。



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