里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アケボノシュスラン 湿地脇の杉林

2020-03-21 | 日記

大和町吉田地区西部、ヤナギやハンノキが茂る湿地脇に杉林があって、そこを横切ってい
ると杉落葉の中から、小さな緑葉が立ち上がっているのを見つけました。
初めはミヤマウズラかと思ったのですが、葉に網目状の斑がないので別物か・・
図鑑で見たシュスランの仲間のような ?

                              二枚とも2020.3.19撮影

植物図鑑で調べると、シュスランは関東以西に分布していて、東北地方に分布しているのは
アケボノシュスランという種のようです。低山よりも、やや標高の高い深山により多く自生
しているとあります。

和名は、淡い紅紫色の花色が明け方(曙)の空色に似ているとしてアケボノが付き、葉が滑らか
でやや光沢があることから、これが織物の繻子に似ているとして名付けられたようです。

「HiroKen花さんぽ アケボノシュスランより」

ラン科シュスラン属の常緑多年草で、北海道~九州に分布し、草丈は5~15cmほど。
山地の林内や沢沿いなどの、やや湿った場所に自生する。
茎の下部は地を這い、上部は斜上する。葉は互生して4~5枚が付き、葉身は卵状楕円形で長さ
2~4cm、先端は尖り、基部は左右不相称。 縁は波打つ。葉質はやや多肉質で、葉表は暗緑色。
花期は8~9月、茎の先端に短い花茎を伸ばし、3~7個の淡紅紫色の花を咲かせる。
花の直径は1cmほどで、横向きに咲く。萼片は狭卵形で長さ8mmほど、花弁、唇弁もほぼ同長。
側花弁の先端は萼片に少し合着する。唇弁の基部は膨らむ。
果実は朔果、紡錘形で長さ10mmほど。種子は線形で長さ1〜1.5mm。



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