11月中旬のこと。登米市東和町米川地区北西部、沢沿いの林道を上がって行くと、道と沢の間が広い草藪になっていて、かつては伐採木の仮置き場になっていたものと思われます。そんな草藪の際に、茶褐色の胞子葉が5~6本立ち上がっています。栄養葉の多くは何度か霜を被った後なのでかなり傷んでいて、直ぐには種が判りません。種の同定に際しては、秋に胞子葉を出すところがポイントになりそうです。
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9月上旬のこと。一関市花泉町日形地区北部、丘陵上の集落から細い山道を下っていると、松の混じった雑木林内で、ちょっと変わったスミレの根生葉を見つけました。すぐには種が判らず、しばらく保留にしていましたが、室内で過ごす時間が増えたので改めて調べてみました。
この自生地は標高50mほどの地点で、山道のあちこちに赤土が露出しています。スミレが生えていたのは松の樹下やその周辺の数ヶ所で、30mほどの範囲に . . . 本文を読む
登米市中田町上沼地区、丘陵地中腹の地図にない林道を緩やかに下って行くと、雑木林と杉林が交互に配されていて、そんな雑木林際の切株に青インク色(濃青色)のカワラタケが群生していました。切株はその樹皮から、ウワミズザクラのように見えます。
二枚とも2020.12.10撮影
カワラタケの傘は様々な色を呈しますが、多いのは黄褐色~黒褐色で . . . 本文を読む
登米市中田町上沼地区、丘陵地の細い車道を緩やかに下って行くと、牧草地や耕作放棄地が途切れて杉林になります。行く手の車道脇の杉林際に、常緑の剣葉が密生しているのが見えます。歩み寄ると、光沢のある剣葉ですからシャガですね。山間の集落周りや、杉林際、耕作地周りの林縁などで、よく見かける植物です。シャガ群落の周囲を見渡すと、杉林内に数歩踏み込んだ辺りに、シャガよりも細い剣葉が群生しているのを見つけました。 . . . 本文を読む
南三陸町戸倉地区南部、山中での踏査を終えて、よく整備された山道をゆるやかに下って行くと、アカマツの混じった雑木林の中を行くようになります。一帯は伐採後20年ほどの若木の林で、コナラやリョウブ、ウコギなどが茂っています。
なだらかな尾根上で山道が幅広くなっていますが、かつて伐採時に利用された作業道が、部分的に残されているものと思われます。そんな山道の路肩付近に何かの根生葉が点在しています。根生葉の . . . 本文を読む