白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

異議あり 異議あり

2011年08月25日 22時24分27秒 | 日記
タレントの島田紳介が暴力団との親密な関係を理由に芸能界を引退することになった。
マスコミは格好の餌があったと、喰らいついた。

芸能人は影響力が大きいから、暴力団と関係を持つなどとんでもない。
そんなことは当然のことだ。
だが、マスコミは他にもっと伝えなければならないことは無いのか。臨時ニュースを流すほどのことか。
違うだろう。他にもっと大事なことがあるはずだ。

マスコミは原発の推進に多大な貢献をした。電力会社からの金の前に、真実を伝えるという大事なものを投げ捨ててしまった。
大企業の莫大な広告費の前に社会的な役割を果たせなくなってしまった。


だが、ぼくの言いたいことはそれだけではない。
暴力団と親密な関係を持ったことは批判する。
なぜ、暴力団の存在そのものを批判しないのだ。

暴力団がなぜ公然とその存在を認められているのだ。
社会にとって良くない存在だと認識されているから『暴力団』という名前が付いているのだろう。
『窃盗団』『強盗団』が公然とその存在が認められ、看板を掲げているか。

マスコミはなぜ、暴力団の存在そのものを問題にしないのだ。
あるのが当然。付き合うのが悪い。
そんな論調ばかりではないか。

問題の本質は暴力団の存在そのものではないのか。

普通に真面目に暮らしている人たちが情報を得たり、色々な判断をするときに、知らず知らずのうちにマスコミの論調を自分の考えだと思い込んでいることが多い。
それだけに、社会の公器としてのマスコミの責任は重いのだ。

権力におもねたり、大企業の金の前にひざまづくなどマスコミの自殺行為だ。


隠遁生活を夢見る俺だが、どうしても黙っていられない。
マスコミよ、もっと本質を見極め真実を伝えよ。