8月11日。山の日。
暑い日が続くので、裏山に避暑に行くことにした。
裏山というのは草津白根山と、となりの本白根山。
この草津白根山は活火山で、この夏まで立ち入り禁止になっていた。
夜も交通規制がかかっていたが、解除になった。
駐車場から10分ほどで登れる。
それでも標高は2,160メートルあって、それなりの高山なのである。
一方、となりにある本白根山は2,171メートルで少し高い。
この山は少し歩きごたえがある。
リフトもかかっているが、もちろん使わない。
山頂付近の旧噴火口にはコマクサの群落がある。
赤やピンクのコマクサが一般的だが、まれに白いコマクサもある。
結構有名なので、ほどほどの数の登山者がいる。
繰り返すようだが、裏山なので、ほとんど毎年コマクサを見に来る。
この季節、高山の短い夏が駆け足で過ぎ去ろうとして、花たちもあわただしく秋へ装いを替えようとしていた。
季節が移ろうとする、この哀しい、そのくせ涼やかな、心の奥がツンとするような微妙な瞬間がとても好きだ。
この遊歩道最高地点の2,150メートル地点が、立ち入れる最高地点。
ここに腰を下ろし、かみさんと二人、のんびり花や山々を眺めた。
このおにぎりの中身は梅干。
この梅干しは、我が家で採れた梅とシソを使って初めて作った。
コンビニで買ったものより格段に旨かった。
コマクサの群落地から少し離れたところに鏡池がある。
人もあまり来ないし、神秘的な雰囲気もいい。
この池の周辺で、アサギマダラが優雅に舞っていた。
様々な花が咲いて、その間を僕らはこの上なくゆっくり歩いた。
近くの山を雲が急ぎ足で流れていた。
周回して、元に戻り、駐車場手前の由美池に立ち寄った。
湿原に、ワタスゲが咲いていた。
本当に綿のようなものがついている。
一面の緑の中に、白が際立つ。大好きな風景だ。
駐車場に戻る。
再開したレストアイスで、クマザサの入った湯釜ソフトを食べる。
濃厚な味だ。
ついでに白根山へも表敬訪問。
ヤナギランの花。
コバルトブルーの湯釜。
このあとレストハウスに戻り、腹ごしらえ。
焼きネギラーメンという一品。
香ばしく、さっぱりしていて口に合う。
珍しく、のんびりした山時間を過ごした。
思えば、このような山が裏山としてあるなんて、なんと恵まれているのだろう。
2日前にはすぐ隣の横手山(2,307メートル)に登ったばかり。
このところ山づいている。