白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

思い込みから 思わぬ方向に

2017年12月12日 22時01分44秒 | 日記

かみさんの実家の義姉から電話。

「電気のアンペアを上げるにはどうすればいいの?」

「中電に電話して、サービスブレーカーを替えてもらえばいいよ」

さっそく電話して、中電の担当者に来てもらったという。

「元の線が細いので、このままではアンペアを増やせない。電気屋さんに太い線に張り替えてもらう必要がある。費用はかなり掛かる。」

そんな話をして帰った、と再び電話があった。

老人の二人暮らし。なぜアンペアを上げる必要があるのだろう?

ブレーカーが飛んでしまうのだという。

我が家の契約容量は30アンペアだ。

それで十分間に合っている。

何かとんでもない電気器具でも増やしたのだろうか。

 

現地に行ってみるのが一番だ。

今日の午後、話を聞きに行った。

まず、どのブレーカーが飛ぶのか聞いてみた。

すると、台所周辺に行っている20アンペアの、分岐回路のブレーカーだけが飛ぶことが分かった。

そこで、契約アンペアを上げなければ、と思ったのだという。

契約アンペアを上げても、何も解決しないことを、丁寧に説明した。

台所の回路だけ集中的に使われていて、他の回路はほとんど使われていないのだ。

特に寒くなったこの時期、電気こたつも、電気釜も、湯沸かし器も、エアコンも、照明も、冷蔵庫も、みんな同じ回路からとっていて、これではブレーカーが飛んで当たり前だ。

中電の担当者も、アンペアを上げて欲しいという真意を確認することもなく、工事業者に頼めというのはいかがなものか。

そのまま、言われたとおりに、工事業者に依頼すれば、かなりの出費になり、肝心の台所用のブレーカーが飛ぶという問題は解決しない。

相手は何も知らない素人。

分岐のブレーカーが飛ぶ。容量が足りない。アンペアを上げなければ。そんな風に思ってしまったとしても仕方がないではないか。

もう少し掘り下げて、なぜアンペアを上げて欲しいのか、丁寧に聞いてあげてもいいのではないか。

仕事というものは、依頼人が喜ぶような、質の高い仕事をしたいものだ。

今はほとんど使われていない2階分のブレーカーから分岐して、台所にコンセント回路を増やしてあげることにした。

 

 

 


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