白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

合格

2012年03月11日 01時15分57秒 | 日記

このところ、真面目に受験勉強をやってきた。

10日は危険物取扱者乙4類の試験。

受験地は東京渋谷。

新幹線は高いので、夜行の高速バス。

朝5時半に新宿に着く。

試験は午後3時からなので、雨降りだが高尾山に登ることにした。

朝が早いのでロープウェイもまだ動いていない。もっとも動いていても乗るつもりはない。

傘を指して歩いた。途中から雪に変わった。

 誰もいない山頂。

晴れた日には山ガール、山ボーイで賑わうのだろうか。

標高599m。

信州の里山、そう、さしずめ善光寺の裏山、あるいは上田市の太郎山に似ている。

東京にもこんな場所がある。そのことにホッとする。

この山はぼくを迎えるために急遽、白く装ったのだろう。

なかなかに良い山だ。

 

 

京王線で新宿に戻り、駅の周辺を動き回った。

まるで迷宮。西口から東口へ出られない。

激しい人の流れの中で立ち止まっていることもできない。

多分、ここでは暮らしていけないのだろう。

 

渋谷の笹塚が試験会場。

大勢の受験者が集まってくる。

大半が参考書を見ている。この期に及んでそんなことをしても、と思うのだが、最後の最後まで頑張るということなのだろうか。

2時間の試験時間だが、40分を過ぎると退出しても良いことになっている。

さっと済ませてコーヒーを飲みに行く。

何しろ夜行バスで良く眠っていないのだ。おまけに歩きまわって、30km、40,000歩を超えた。

少し休みたい。

試験結果の発表は5時半なので、2時間近い時間がある。本屋をのぞいたり、街を歩き回ったりして結果を見に行った。

合格。

合格率は3~4割。10人受けて6~7人は落ちる。

それでも、できる範囲で真剣に勉強した。

だから、不安はなかった。

当然の結果だという気もしたが、それでもやっぱりうれしい。

はるばる信州からきたのだから。

次はボイラーの試験。これは千葉県だ。

 

新宿まで歩いた。

高速バスの出発場所、住友ビルの50階。えぞ料理の店がある。名前をユックという。

北海道直送の魚が旨い。

今夜はユック膳。

最高に美味しかった。

 

ここから見る夜景もきれいだ。

都会はあまり好きではないが、夜景だけは別だ。

新川二郎『東京の灯よいつまでも』。ぼくはこの歌を懐かしく思い起こすことのできる世代だ。

古き良き時代、とあえて言おう。

 

現代はあまりに目まぐるしく変わって行く。その割に何も残らない。

すこし感傷的な気分に浸りながら長野行のバスに乗った。


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2 コメント

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まだ第一段 (nob)
2012-03-11 12:32:09
ありがとうございます。
東京まで新幹線だと8,000円以上。
高速バスだと2,090円。約4分の一ですからどうしてもバスになります。
新幹線の登場とともに在来線が軽井沢のところで途切れて東京まで繋がらなくなりました。
鈍行でも繋がってさえいれば利用するのに。

この次はボイラーの試験、消防設備士の試験が待っています。
まだまだ受験生生活が続きます。
小人閑居して不善をなす。
目的を持って努力していることが素敵な生き方なのだろうな、なんて思ったりしています。
ダイエットも同じですね。
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良かったですね (あさり)
2012-03-11 11:05:17
もちろん美味しかったでしょうね、一人で祝杯を上げてもつまらなかったんでしょうか。
ここは 「乾杯」といきたいところですね。

手のリハビリの痛さに悲鳴を上げてると思っていましたが ・・
泣きながらでも、ただ泣いてるだけではなかったのですね。

新幹線は高いと言っても ・・
でも乗って欲しかったですね^^
長時間のバスは腰に来ます。
節約は身体に影響しないところで ^^

試験の前に低いとは言え、山は山です。
無謀の文字が頭をよぎりますが 。。。
嫌われたくないので、あまり言いませんが。

おめでとうございます。
こういう順序になって、ごめんなさいね。
でも、おめでとうを言う前に ・・
言いたかった ^^;

奥さんは心休まりませんね、お察しします。
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