鱖魚群、乃東生、麋角解、雪下出麦。
いわゆる難読漢字ではない。
でもとても読めない。
橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 12/2~12/6
閉寒成冬(そらさむくふゆとなる) 12/7~1211
熊蟄穴(くまあなにこもる) 12/12~12/16
鱖魚群(さけのうおむらがる) 12/17~12/21
乃東生(なつかれくさしょうず) 12/22~12/26
麋角解(さわしかのつのをおつる) 12/27~12/31
雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる) 1/1~1/5
立春、立夏、夏至、立秋、立冬、冬至、大寒等の二十四節気は大体知っている。
だが、さらに小分けした七十二候のあることは知っていたが、詳しくは知らなかった。
失われつつある季節感がとても愛おしくて、ちょっと調べてみた。
自作のカレンダーに入れてみようと思ったのだ。
十二月の分だけでも、こんなに風情のある言葉が現れた。
大体五日間隔で微妙に季節が移ろっていく。
こんな漢字が七十二個も並ぶなんて、ワクワクしてしまう。
最近主流になったキラキラネームというものを、心ひそかに苦々しく思っている爺さんとしては(自分の孫のことではありません)こんなに見ただけで意味が分かる漢字の繋がりはとてもうれしい。
音が先にあって、それに無理やり感じを当てはめるのって、自分ではとても許せない。
先に漢字があって、意味があって、そして音が調和する。そういう世代の人間だ。
漢字を発明し、二十四節気七十二候を作り出した中国の文明はすごい。
最近の中国をめぐる政治情勢がはかばかしくないが、同じくロシア民謡とロシア文学を持つロシアとともに、それを作り出した民族のすばらしさを素直に称えたい。
来年のカレンダーには二十四節気七十二候を絶対入れようと思っている。
間違いなく残り少なくなっていく人生をきめ細やかな季節感が彩ってくれるだろう。
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