白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

振り返らない

2018年12月10日 21時49分20秒 | 日記

秋から冬に、たゆたいながらも季節は進む。

厳しい張り詰めた空気の中で、静かに雪が舞い降りていた。

庭先にもうっすらと雪が積もった。

今シーズン初めての積雪。

もう少しで今年も終わろうとしている。

花鳥風月を愛で、少し斜めに世の中を見ながら、ひっそりと隠遁生活を楽しむはずだったのだが、心ならずもあわただしく時が過ぎて行った。

 

そんな中でも暇を見つけて、秋作りのアンデスレッドを収穫した。

このじゃがいもはきめが細かくて、ポテトサラダにすると絶品だ。

できることなら、自分の食べるものくらい自分で作りたい。

無ければ買ってくればいい。無ければ輸入すればいい。そんな風に安易に考えないへそ曲がり。

大根も保存用に土に埋めた。

白菜も新聞紙に包んで物置小屋にしまった。

年越しそば用のそば粉も注文した。

冬ごもりの準備に追われているが、旅に出たい思いがふつふつと沸き起こる。

甲州街道の旅が、甲府手前の竜王駅で中断している。年内に一度石和温泉まで足を延ばしたい。

青春18切符の発売も始まった。

飯山線ランニング旅も残る十日町から越後川口間を走り終わりたい。

 

ゆっくりと哲学的思索に耽ったり、文学的情緒に寄っている暇などない。

当然今年を振り返ったりしない。

通り過ぎなければ見えない風景もある。良いことも悪いことも。だが、今はまだ通り過ぎてはいないのだ。


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