布製のギグケースを担いだギタ―リストを見た。この
雨の中、ジーンズ地。楽器ケースというものは、ほとん
ど商品として科学されていない。プロフェッショナルのミ
ュージシャンなら、お付きの人がいたり、スタッフが楽器
車で運搬してくれる。だから、強度さえ気にしていれば
よい。
しかし、その他、大勢の、しかも大多数のミュージシ
ャンは、自分自身で楽器を運ぶ。プロ発想のケースは丈
夫でも重過ぎて、持ち歩くと演奏前に疲れ切ってしまう。
かと言って、ソフトケースでは楽器を痛めてしまいそうで恐
い。昨今の科学技術なら、軽くて、丈夫、そして、デザイン
のいいケースを1万円位で販売できるはず。楽器メーカ―
さん、何とかならない?
昔の日本のロック・ミュージシャンの「レスポールが重過
ぎる」という常套句じゃないけれど、店頭で楽器の重量を
気にしているお客は多いはず。しっかりした音を出すため
なら、楽器の重量はガマンする。ならば、せめてケースは
軽くしてくれないとね。楽器フェアとかに行くと「今は、売れ
なくて」と話しているメーカ―の人は多いけれど、自業自得
だと思うよ。マーケットの中心となる層の本音を聞こうとして
いない。顧客の不平、不満をビジネスに吸い上げて、商品
化しようともしていない。そして、こういう話が面白いと感じ
る人間が皆無に等しい。そんなじゃ売れるけないじゃん。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/
追記・ギルドの付属ケースは、どれも強力に重い。楽器店
の店員泣かせなのだ。確かに、安心感はあるけれど、持ち
運びはつらい。
思い出した!! 約10年前の第2次路上音楽ブーム、
通称、「ゆずブーム」の時、男の子目当ての女子が、よく
おしゃれをして、よく重いハードケースを持って出没スポッ
トにきていたな? よい男の子は、つかまえられたのかな
(笑)。
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