そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

風の車が、また、夏を連れて行くよ。嗚呼。

2008-08-31 19:12:31 | 日々の泡立ち。


 夏と秋のにおいが混ざったような雲。もう夏が終わります。
みなさんには、素敵な出来事や出会いがあったでしょうか。

私の大いなる収穫は、今年からはじめたジャンべくんとの距
離が近くなった事かな。

 気のはやい話しなのですが、来年の夏が待ち遠しいさぁ。

       路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信


福生でも、雨の攻撃!! トホホ。ちなみに、写真は派手なスーツづくりで有名なk.ブラザース。

2008-08-30 23:15:19 | 日々の泡立ち。


  天候の悪さのせいで、名古屋取材を断念。しかし、
昼過ぎに起きてみると天気予報のイメージとは違っ
て、うっすらと晴れている。

 こうなると、「決行しておくべきだった」という気
持ちと、「どっか行きてぇ」という感情が。で、8月
最後の鎌倉の海を見るのもよいかとバイクを出す。
 
 でも、やっぱ、途中で雨にやられた。福生で豪雨
にみまわれた。写真は、雨が降る直前のもの。めしを
食ったラーメン店、「福実」(ちなみに、今日のスー
プの点数は100点だったよ)の近くのスーツ屋、「K.
ブラザース」。最近、清志郎さんがステージで着るド
派手なスーツをつくっている。クレイジーケンの方々
のスーツも、ここらしい。

   路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

追記・下の写真にあるSTRAY CATSのライブもよかっ
た。81年7月のドイツでの演奏という事だけれど、ま
だ少年の雰囲気を残すブライアン・セッツァー。パン
クテイスト、ギンギン。最近のビックバンドスタイル
の演奏も嫌いではないが、ロックの神様は間違いなく
前者に宿る。

追記2・福生のラーメン店、「福実」さんは、清志郎さ
んも行っているという事から通い出したお店。ラーメン
のスープはマグロだし。店頭には、毎日、今日のスープ
の自己採点が掲げられている。料理人のこだわりが感じ
られるのだが、値段もスタンダードなしょうゆラーメン
が600円と良心的で、妙なイベント性やハクづけの演出
もなくていい。

やっぱ!!マダム・ギター、長見順ちゃんのようでなくっちゃ。

2008-08-27 22:08:39 | 日々の泡立ち。


 成熟した商品を売るには、キー・ワードや特別な見せ方を
提示する必要性がある。ビジネス的に言えば、音楽、あるい
は、ミュージシャンの作品やライブチケットを売る行為も十
分、成熟商品(と言うより、それは完熟を越え、もう醜い限
りの状態になっている)。

 こんな状況の中で、最近、「面白い」と驚いたのは、ブル
ース系女性ミュージシャン、長見順さんの新しいアルバムの
ビジュアル・アピール。そこにおいて彼女は、革ジャンを着
込み、パールロイド調のビザルギターを抱えて登場する。
  おまけに、髪型は、女性であるにもかかわらず、丸いコ
ッぺバンを乗せたようなリーゼント。正に、コテコテ。その
インパクトたるや凄まじい(どうしても現物が見たい人は、
書店で最新の『ブルース&ソウル・レコーズ』誌を探された
い)。

 しかし、この選択は正しい。彼女のスタッフ達は、この最
高にインパクトのあるアドバタイズ・ツールを掲げて、発売
記念イベントに笑いながら向かって行くだろう。

  と、思った今日、「これではだめだ」というアピールに、
東京・虎の門で出会った。店頭にかかげられた看板には、心
意気でコーヒーを売る的なことが書いてある。
 もし、これが顧客へのアピールだとすると、ここに入れば、
何がしてもらえるのか、他店に比べて何がよいのか、まった
くわからない。
 何歩か譲って、従業員達の意識を一つにまとめるための言葉
であるとしよう。もし、そうだとしても、この言葉をベースに
従業員達がどう動いていのかイメージすることができない。

  物事は、「やればよい」という事ではない。的を得た事をし
なければ、顧客は疑問符を浮かべ、従業員は混乱をきたす。さら
に、そのわけのわからないアクションに対して、経営者が従業員
のリターンを求め出したら、正に、最悪なのだ(残念な事に、そ
ういうケースは極めて多い。いくら経営コンサルタントに大枚を
はたいてキャッチ・フレーズをつくらせようと、ダメなものはダ
メなのよ。トホホ)。

  「ズレのない受け手アピール」を考えよう。
 その成功事例は、この不況で沈んだ社会をパッと明るくしてくれる。

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

独奏カリンバ奏者、略、「独カリ」のHIROYUKI、音源をリリース!!

2008-08-26 21:15:08 | 路上ライブ


  ディスクユニオンによく通っている人は、もう知っている
よね。単行本、『路上音楽』の発売記念などで、お世話にな
ったHIROYUKIさんが、音源集をリリースした。

 同じ、シリーズでは、新宿で元・爆風スランプのファンキー
末吉さんが路上演奏していた頃から、1人でドラムを叩いてい
る瀬間さんの作品もリリースされている。

 ひとまず、ディスクユニオンで、チェック!!

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

追記・写真は、HIROYUKIさんのCDカバー。写真の撮影は、
新宿・小ガードで。
追記2・雑誌、『ミュージック・マガジン』にも、HIROYUKIさ
んの記事が掲載されている。そこでは、「飛び道具」と形容さ
れたけれど、青柳は、「フィンガー・タップ」というか、「フ
ィンガー・タップ・ダンサー」のイメージなのです。

広告さん。まったく、同じ気持ちなのよぉ。

2008-08-24 22:47:50 | 路上ライブ


  今日、東京・池袋でみつけた広告。
  「ああ、どこか遠くの国に行きたい」
  わが意を得たり!!

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

追記・もうすぐ、夏も完全に終わる。
 来週辺り、天気がよければ、名古屋取材に出かけます。
 現地のみんな、よろしくね。 

ジャンベ屋に見た! 頭を下げたくなる程の「楽器屋魂」。素晴らしい!!

2008-08-24 00:28:21 | お茶の水博士と歩く楽器街


 ジャンベのワークショップに行ってきた。場所は、東京・
浅草のエスニックシティ。

 この店は、どちらかと言うと、楽器教室より、楽器販売が
メイン。恐らく、東京都内でも1、2位を争うジャンベの在
庫を持っている。

 そして、ここで驚いたのは、店員さんのお客さんへの対応の
親切さ。私が、ワークショップを終えて、店頭に行くと中年夫
婦がロープ式ジャンベのチューニングの仕方を伝授してもらっ
ていた。

 これは、「慣れれば、簡単」と言われるものの、初心者にと
っては、なかなか難しい(具体的に言えば、縄を閉めたり、緩
めたりする事でピッチを変える)。「今回が、教えてもらうの
が3回目」という彼らに、懇切丁寧に指導する。
 一度、閉めたら、「では、もう一度、緩めて、もう一度」と
いう様子で、相手が飲み込むまで、何度も指導を繰り返す。

 もう素晴らしいの一言。
 普通のギター屋なら、一度、説明したら、「後は、教本を見
ながらお家で」で終わってしまうことだろう。お客さんに対す
る姿勢が、まるで違う。

 そう言えば、この前、店鋪に行った時には、ジャンベをたま
たま試奏させてもらうと、「お客さんの叩き方は、中音が押し
付ける感じになっている」という言葉に始まり、延々、叩き方
を教えてくれた。

  青柳の場合、異常な回数、楽器屋さんに行っているので、
池袋のイシバシ、イケベ、お茶の水の黒澤、新宿のイシバシ、
新星堂、黒澤、そして、渋谷の黒澤には、気心の知れたスタ
ッフがいて、同様のサービスをしてくれる。でも、そういう
知り合いのいない楽器屋さんでは、昨日、20万円の楽器を買
おうが、愛想笑いの一つもない。

 ちょっと、考えてみて欲しい。そこにあるジャンベは、高く
ても5万円程か。こうした値段の楽器であっても、少しでも興
味を示す人には、懇切丁寧に教える。そういう事もあるのだろ
う。この楽器屋は、浅草という土地にありながら、若い女性や
高学歴っぽい大人の女性客が多い。いわゆる量販と呼ばれる楽
器屋の店員さんは、ぜひ、一度、この店に足を運んで、接客を
学んで欲しい。

  東京圏でも、どんなに来店客が多くても、誠意ある接客を
していれば、お客さんは、そのスタッフ、そのお店のファンに
なる。少々、いや、かなり説教くさいが、もう一度、心を入れ
替えて楽器を販売する仕事をして欲しい。

  楽器のような趣味の物品を売る仕事は、通常の生活雑貨を
売る仕事より、色々な面白みがあるのだから。

       路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

追記・エスニックシティには、楽器を売る人の良心がある。行
くだけで、勉強になるし、行くだけで、最高に楽しい気分にな
れる。青柳の田舎の足利のかつてのコグレ楽器のようだ(など
と言って、何人の人がわかるかな〈笑〉。私は、高校時代、そ
この楽器屋の店員さんにブルースの基本を教えてもらった)。




ギター・アンプのプレゼントなんて、うらやましいさぁ。

2008-08-20 21:18:03 | 路上ライブ


 東京・池袋のイシバシで会った路上の演奏仲間、
イッシー(ギター・ボーカル)とお父さん(ジャン
ベ)。ハコの中は、VOXのアンプ。お父さんから
のプレゼントだという。

 素晴らしき友情。うらやましいのだ。最近の2人
のステージ・ネームはテンポテンツ。

  路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

同業者が見てもみっともないストリート・ミュージシャン、増殖中。

2008-08-20 01:28:57 | 路上ライブ


 山崎まさよしさんの影響か、最近、都内の出没スポットには、ギ
ブソンのビンテージのサザンジャンボやJ45を持ち出すミュージシ
ャンが増えている。
 
 そんな人達は、さすがにギターが上手くて、ブルース・フレバーの
あるオリジナル曲を演奏していたりする。そういう人を見つけると思
わず、セッションを申し込むのだが、そういう人間に限って、セッシ
ョンができない。

 それじゃ、すくいがまったくない。目もあてられない位、かっこ悪い。
もし、そうした人がいたら、写真のようなセッションを楽しむベテラン
のミュージシャンに一度は、頭を下げて、セッション、あるいは、ブル
ースの何たるかを教えてもらおう(音楽マスコミに踊らされて、マイケ
ル・ヘッジスを学ぶ前に、やっておかなくっちゃ、バカにされっぱなし
だぜ)。

 1日、彼らとつきあえば、「大体の事」はわかる。そこまで行けば、後
は、教則DVDを買って、色々な技を身に付ければよい。

  ブルース・セッションのできないブルース・フレーバーのミュージシ
ャン、はっきり言うよ。あんた達は、最高にかっこ悪い。

             路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信

追記・写真は、東京・池袋の道で演奏する事の多い「まっつぐ」。






そして、旅の最後はブルースマン、ジョンとの路上セッション。

2008-08-18 00:48:40 | 路上ライブ


 そして、旅の最後は、地元・志木駅でのブルースマン、
ジョン(彼は、最近、よく埼玉の志木駅前で演奏しています。
写真は、暗くて顔が見え難くて恐縮)とのセッション。最高
に、盛り上がったのです。最高に、楽しかったよ。みんな、
どうもありがとう。忘れないよ。

       路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信


ジャック・ケルアックの『路上』のようには行かないけれど・・。

2008-08-17 23:12:08 | 日々の泡立ち。
 ジャック・ケルアックの『路上』のようには行かないけれど、やはり、
長期の休みがとれると旅に出てしまうのです。
 ここ、数日の旅の記録を知り合いに送ってメールをベースに簡単に整理
してみようかしらん。

【地元駅から水上まで】
地元の東上線柳瀬川から、北朝霞に出て武蔵野線、埼京線JRに乗り次いで、
大宮から、ひとまず新潟を目指して出発。順調に、出発したと思いきや、その
列車は、群馬県の水上温泉止まり。
 電車を降りて、時刻表を確認すると、次の電車がくるまで4時間。
放浪の旅はつらいのです。




【水上】
 しかし、降りてみると周囲は、すっかり「山奥」の様相。利根川の上流という
川は、水かさは浅くて、大きい岩がごろごろしている。
 仕方なしと周囲を散策すると、温泉施設の前に「足湯」を発見。入ってみると、
えらい気持ちがよくて、「日帰り浴」を探して、ざっぷん。
くり

追記・今、隣りのお嬢さんが話しはじめた。こっちの人は、「あったじゃない」
というのを「あってへん」というらしい。ナンか変。




【水上から新潟】
 電車をいくつか乗り継いで、新潟に到着。
 この街の歌い場は、「万代」と言われ駅の北口と、「駅南」と呼ばれる南の駅
改札付近。そして、大きな橋を渡って行く旧市街の二つのアーケイド。お盆とい
う事もあり、ミュージシャンの数はあまり多くない。
 この街で面白かったのは、泊まったホテルのスリッパ。「疲れがとれるから、
履いておやすみください」とある。そんな事ができる?




【新潟から喜多方】
 起床し、列車に乗り継ぎ仙台を目指す。しかし、豪雨で列車が遅れ遅れ。このま
までは、会津若松で乗る予定の電車に間に合うはずもないと判断。路線図に喜多方
とあり、「やはり寄って行くべき」と喜多方で下車。
 そして、「やっぱり、東京に住んでいて知っているご当地の名物は、食っておか
ねば」と食べたのが写真のラーメン。

 スタンダードな喜多方ラーメンが、どういうものきらないけれど、こいつは、太
い手打ち麺。スープは、あまり脂がのりすぎず、あっさりしている。お母さんがお
家でつくる「素朴な味」でした。ご馳走さま。



【喜多方から仙台】
 いくつかの電車を乗り継ぎ、仙台着。
 ここの歌い場は、何と言っても駅から放れた場所にある巨大なモール街。天井が
高いので、蚊の泣くような声では音楽が成立しない。ここでは、取材後の深夜、美
人女性2人のカホン2台とヒッピー色ぎんぎんのいわゆるイケ面のお兄さんのジャ
ンべとセッション。ギンギンに声を張り上げて歌う。

 「ゆずブーム」と言われる2000年の頃、この街の路上音楽事情は、よくテレ
ビのニュースで報道された。この街の商店街の人達は、当時、夕方になると、店の
入口付近に大量の水を撒いた。水を撒くことで、ミュージシャン達をよりつかせな
いようにしたのだ。あれから、もうすぐ10年。かつてのこうした様子を知らない
若手ミュージシャンも多くいた。
 しかしながら、この街は目立ったゴミもなくきれいだし、ミュージシャンのレベ
ルも高い。素敵な音楽の街に思えた。




【総括・仙台から、福島、郡山、白河、宇都宮などで下車しながら東京へ】
 今回の旅では、電車の接続の悪さのせいで、逆に、面白い事、ハプニングを楽し
む事ができた。水上の温泉にも入る事ができたし、喜多方の地でラーメンを食べる
事もできた。そして、仙台のカホンの女性2人ジャンベマン、宇都宮では、水戸か
ら遠征にきたと話すワタヒキさんともセッションができた(その他、各地でた
くさんの人達とセッションをさせてもらった)。

 そして、何かとハプニングが多かった今回の旅の最後のハプニングは、これ
(かなりピンぼけで失礼)。宇都宮で、ワタヒキさんとのセッションを終えて、
列車に飛び乗ると、写真のセミくんが追いかけて列車に入ってきた。ぶんぶん
と車内を飛び回った挙げ句、落ち着いたのが、ここでした。

 路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信