昔のキャッアイのアコギとか、「なかなか、ええ臭い
やな」ってものがないわけではない。でも、いまだに、
「日本の楽器はつくりはいいですから」という売り文句
で押してくるギター屋さんがいる。ほとんどピーンとこ
ないのだ。
確かに、日本の製造業の職人さんには、真面目で
しっかりした人が多い事は認めるの。だけれど、10年
位前までは、たまにとんでもない欠陥のある文房具
や楽器にぶつかった。
1つの例が、本日、発生した「ノート・バラバラ事件」。
引越しで発掘されたノートをぺリとめくったらパラパラと
ページがはがれた。糸が通してあるわけでも、強力な
接着剤がついているわけでもない。
ギターだって、リサイクルショップに行けば、半端な
つくりのギターが山ほどある。
これは、あくまで私見だけれど、ギターは文化遺産
なのだ。やはり、本家である欧米の人がつくるのが、
まだまだ上手い。楽器は、しっかりつくってあればよい
というわけではない。微妙な「ゆるさ」が豊かな響きを
生むのだ。山の登り方が明らかに違うんでしょう。市
販されている日本製ブランドの20万、30万定価の高
級ギターより、10万そこそこにのマーチンやギルドさん
の楽器の音がよく感じるのは、なぜ?
ただ、どういう音をよい音と思うかは人それぞれだか
ら、「青柳さんは、何、言ってやがんだ」と思い切り怒り
をおぼえる人がいても当然。そして、そのお方の気持ち
もわかる。この辺りが、楽器というものの奥行きの広さ
であり、面白さだと思ったりするのだ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/
青柳文信著「路上ライブを楽しむ本」読書直前ワクワク紹介
「持つべきは、ヒッピーな友達だ。サンキュー、13号倉庫!!」
http://www.stickam.jp/video/179719778