最下段に記したサイトによると、アマゾンのミュージ
シャン向け本の売れ行き調査で、私の本、『路上音楽』が、
本日現在で14位にランキングされている。
何、これ? 著者が驚くのも格好、悪いのだけれど、売れ
行きのランキングなんて、ほとんど意識していなかった。
価格はDVD付で2800円程と、結構、高い。発売から数
年が経過しているし・・・。
2006年7月、発売日初日に新宿の紀伊国屋で完売したと
いう事実だけで嬉しかった。その後、池袋の石橋楽器とか、
色々な楽器屋さん、そして池袋・ジュンク堂で完売しただ
けで、もう十分、満足だった。
ランキングを見ると、シンコーさんとか、角川さんとかの
凄い額の制作費や広告費を投下した本と一緒にランキングに
載っている。私の本なんか、ただの一度も広告を打った事が
ない。「日本全国に路上音楽好きがいる。しかし、日本には、
路上音楽を真正面から取り上げた本がない。マスコミにも正
しいストリート・ミュージシャンの情報はない。ならば、そ
れを徹底に書けば喜んでくれる人がいるだろう」という私の
単純な発想からはじまったのだ。
当然の事ながら「風」をつくるための書店ランキング操作
などしていない(版元を含め、どこに、そんな資金があるの
かという状態で)。
そして、何が嬉しいかって、この本は、私の思想とか意見
や想像を形にした本ではないという事。全国に、こんな素敵
で面白い路上のミュージシャンがいますよと紹介するために
つくった。リトルファッツ、デルタ・ブルース・プロジェク
ト、枯山水(山田せんろ+しんちゃん)、藤枝貴子、なかす
(ペイントボックスのベーシスト)、ワープールズエン
ド、MINAMI、トミイセイジ、ボガルサ(故人となったテッ
シンがいた)、ROIKI、トリップ・レモンズ、石井明夫、ナ
ラカズヲ、桑田健志、松島英生、池増唯哲、のえ、土門秀明、
KIKU、おつ、ラ・ケンターズ、ボス、古庄弓津規、アリアズ
・スレイブ・・・。みんな名前を知らないかもしれないけれ
ど、こういう人達の音楽が最高ですよ、面白いですと。それ
が認められたという事なのか。
すこぶる嬉しい。2冊目の路上本、『路上ライブ大作戦』で
もがんばります。みなさん、ありがとう。
http://www.ne.jp/asahi/jubus/com/task/html/task19.html
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
追記・今、都心部のほとんどの本屋さんで、路上音楽は売れてし
まっている。素人ぼいけれど、本屋に自分の本があり、尊敬する
仲井戸麗市さんや友部正人さんの本の隣にあるだけで、気分がよ
かった。今は、そういう状態にはない。はやく次のタマを仕込
まないとね。そして、思う。もう三度目の路上音楽ブームになっ
てきているのかと。