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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2022-12-05 09:39:53 | 講習
12月4日は、京都の金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワーク講習を行いました。

心配した雨にも全く遭わず穏やかな気候の下で、しかし熱き心で登り込んでいただきました。
「中級技術編」としていますが、実際には中級どころか上級、バリエーションルートに対応した内容で行いました。何故ならこの金毘羅での講習は本番の雪山と比べた場合に実際の本番の雪山では「雪がある」「不安定、不確実な環境」「荷物が重たい」「標高が高い」「行動が長い」などなど様々な要因が増した中での山行となります。従ってこういう練習の場合に少し(かな?)上の内容のことを当たり前に行うことで帳尻を合わせることを考えているからです。


そいうえば、先日、天神橋筋を通った際にこんなスナックを発見!
スナックには興味がないので入りはしませんが・・・ 「熱き心で楽しくおもてなし」まるでこのブログのタイトルみたいでちょっと驚きました。やはり昭和生まれにとってはこういうキャッチフレーズは堪らないのです。


因みにこのスナックの入るビルの名前が「昭和天一ビル」天神橋筋一丁目なので天一ビルは分かりますが、もろに昭和そのものです。

話が逸れ過ぎたので講習に戻ります。


先ずは下部の易しい岩場を使って基本動作の反復練習から開始。
アイゼンでの立ち込み方から始めてとにかくひたすら基本動作の反復を行います。
当方ではとにかく「基本」ということを重視しています。
何故なら、基本は全ての元になることであり、基本が出来ないと応用につながらないと考えているからです。
1mの高さでちゃんとした動作が出来ないことが10m、50m、100mの上でちゃんと出来るはずがないと確信しています。


だいぶ動きが良くなってきたところでトップロープで登り、下りの反復練習(各3往復)です。
登る人、確保する人、自主練する人、それぞれローテーションで行っていただきました。
結局ここで2時間以上の練習でした。


基本のおさらいと応用につなげる為にザックを背負って実際の雪山スタイルで頂上をめざして行動開始です。


ワイケン尾根の岩稜をグングン登っていきます。
それでも単にルート上を素直に行かずに、途中でルートを外して寄り道をしてはまたルートに戻ってなどを繰り返しながら登っていきます。


途中の岩場でまたトップロープで登り下りの反復練習です。
結局この岩場では4回登って2回下りと沢山登り下りしていただきました。


雪斜面を想定して寄り道しまくりです。




ワイケンの頭へは急な岩ルートから直登で登っていただきます。


あぁ~大原の里。すっかり冬枯れのシーズンです。


下山も普通に歩いて下るのでは練習にならないので敢えてコースを外して寄り道しまくりながらの下山です。
急斜面を後ろ向きになってクライムダウンで下降中です~


途中からワイケン尾根に戻って岩稜を辿っての下山に切り替えて、最後の岩場を下降してようやく終了です。
皆さん本当によく頑張っていただきました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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