10月1日~3日は、個人ご依頼で奥穂高岳南稜~ジャンダルムに繋げるコースをガイドしてきました。
3日間という事で少々余裕を持たせた行程だったので紅葉と絶景を楽しみながら穂高の岩場を堪能していただきました。
天気にも恵まれてまたまた最高の3日間でした。
因みにこの「奥穂高岳南稜」というルート、日本の中でも僕の本当に大好きなルートであり今までに30回位は登っています。どういうところが好きかというと、やはりなんといってもそのラインの美しさに尽きると思っています。
且つて山岳雑誌の「岳人」の穂高岳特集が組まれた際に僕の最も影響を受けたクライマーの故 鈴木謙造氏が穂高で最も好きなルートということでこの「奥穂高岳南稜」を挙げているのです。
僕とほぼ同世代(2歳年下)でありながら当時日本最強のソロクライマーとして数々の輝かしい記録的登攀を行いながらも29歳という若さで亡くなってしまった伝説的クライマー。
なのでこの奥穂高岳南稜を登る時はいつも必ずといっていいくらいに鈴木謙造氏のことが浮かんできて「もし彼が今生きていたらどんな登山、クライミングを続けているのかなぁ~とか」を想いながら登っているのです。
今シーズンちょうど10回目の上高地入山。
雨上がりでまだ曇ってはいますが、これからの天気回復を期待しての入山です。
岳沢に着いて奥穂高南稜を眺めます。
左奥上にトリコニーの岩峰群が連なって聳えています。
南稜下部のルンゼを登ります。
穂高岳山荘泊りなので岳沢小屋を朝食後に明るくなってから出発。気持ち的に余裕があるのが良いですね。
トリコニーの1峰めざして登ります。
左上には有名なモノリス岩が聳え立っています。
折角なので1峰テッペンまでを直登ラインから。
穂高のド真ん中!を登っている爽快感がタマリマセン!
大迫力のロケーションが広がります。
トリコニー1峰の頂稜を進みます。
北穂東稜の「ゴジラの背」に本当にソックリですね。
左からコブ尾根の頭、ジャンダルム、ロバの耳の岩峰群を眺めます。
トリコニーを越えて上部岩稜を登ります。
岳沢、上高地が足下に広がるまさに穂高のド真ん中です。
まだまだ先は遠い・・・
短い懸垂下降もあります。
ジャンダルムがほぼ同じ高さに並ぶようになってきましたYO~
奥穂高岳登頂! おめでとうございます!
奥穂南稜からの登頂、本当によく頑張りましたね!
宿泊の穂高岳山荘。
天気が良いので山荘スタッフの作業着が干してありますね。
なんか、ダンスユニットみたい~
最終日、3日目はジャンダルムを越えて天狗のコル~天狗沢~岳沢を経ての下山です。
ジャンダルムめざして馬の背を進みます。
下りてきた馬の背を振り返り眺めます。
いよいよジャンダルムが近付いてきました。
今回もやはり直登ルートから
ジャンダルム登頂! おめでとうございます!
天狗沢のガレガレの下降中~
上高地へ下山してきて今回辿った岳沢~奥穂南稜~ジャンダルムのコースを眺めて感慨深い思いに浸ります。
今回も無事に終えることができました。
大変大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。
熱く、楽しくいこう!