1/24~25は、赤岳のガイドでした。 今回は関西と関東からご参加のまだまだお若いヤル気バリバリのお二人。目標はやはり『自立した登山者』。ということで、ガチガチのガイド山行スタイルではなく、自分で登る為の技術や経験を積んでいただく為の講習メインの山行で臨みました。
前日の講習で学んでいただいた技術を使って、急な斜面を「自分の力」で登ってきていただきます。
寒冷、強風の赤岳登山でしたが、こういう天候だからこそ経験し身に付けることができることも多いのです。そう、登山は「経験によるところが多い活動などです」
急な下りに入ります。サポートは確実に行いつつ、お二人「自分で考えながら」下ってもらいました。
最近ガイドという仕事を続けている中で、「どういう形を一番大事にしていくべきかなぁ~?」って考えることが多いのです。現在大きく分けて2本柱で活動しています。一つは山の登頂やコースの制覇、または動植物観察などをメインとした『ガチガチのガイド山行』としての活動。もう一つは多くの方々が自分の力で安全に楽しく登山していただけるようになるような技術や知識の習得を目的とした『講習形式』の活動。 確かにニーズもある訳ですし、ご案内した方に喜んでいただけることは何物にも変えがたい嬉しいことなので『ガチガチのガイド』も当然必要なのですが、実は『講習形式』こそ重要なのではと考えています。特に若い人には一人でも多く『自立した登山者』を目指してもらいたいなぁ~って思います。うちに参加した方々が今まで自分では行くことが出来なかった所へ「自分で行くことができる」ようになり、それでそういう方々と山の中でバッタリ出会ったりするとスゴク嬉しく感じる時です。そしてそれでも自分で登れないようなコースが出てくればまた参加してもらえればいいかな~って感じですね。そういうのが大きく言えば登山界の活性化や発展に繋がっていく筈だと思います。
確かに「どうしても、どんな山でもガイドさんと歩きたい」というそれ自体のニーズもあるとは思いますが、長年ガイドについて山行して、数百万円(?)もお金払ってるのに、その辺の山さえも自分で登れないなんてチョット問題ありじゃないの? って思いますからね! ある意味「成長=自立させないことが儲けのテクニック」って感じですよね~。こういうのは僕はしたくないしね~