個人講習＆ガイド 比良 中ノ谷 アルファルンゼ

７月２７日は、個人ご依頼で比良山系のバリエーションルート、アルファルンゼでした。

基本的に水流の無いルンゼということで貴重なアルパインルートであるアルファルンゼですが、今年の長かった梅雨が明けたばかりなことと連日の短時間集中豪雨の影響で「コンディション悪いかも？」という予想はしていましたが、悪いどころか激悪状態でした。今までに３０回は確実に登っていますが今までで群を抜いて最も苦労させられた登攀でした。


チョックストーン滝、コケコケでしっかり水が流れています。


ビショビショ、ズルズル、騙し騙しの登攀です。


ビッシリ苔のカバー！
もはや「苔の洞門」！誇張ではなく支笏湖の名所「苔の洞門」そのものです。


チムニー滝も滑る滑る！　なのでザックは別で荷揚げです。




最後の極めつけの大ボス。
普段フリクションも利いてルート中で最も快適なフェースですが、ビショビショ、ヌルヌル、ツルツル状態でとにか滑る、スベル、すべるー！
久々に騙しテクニック全開の緊張の登攀で突破。

何はともあれ無事に終了。
酷いコンディションでの登攀でしたが、グレーディングとは別次元の状況に応じた登り方を要求されるというアルパインの本質に迫れたということで良い登攀だったかと思います。
お疲れさまでした。ご依頼ありがとうございました。










熱く・楽しくいこう！