柔道の創始者、嘉納治五郎先生は「今の講道館柔道は、私の講道館柔道ではない」(大正時代の言葉だそうです)、そして遺言で「柔を極めたければ、古流をやれ」とおっしゃられたのをご存知の方も多いのではないのでしょうか。
私は今まで、将来的に当身を含めた柔道であるとか、当身を行わないまでも、それをを想定した乱取りなり試合が理想だったとか、とにかく嘉納先生は「なんでもあり」の柔道を最終的に目指していたのではと単純に考えていました。しかし、最近になって気になる文書を発見したので紹介したいと思います。
「講道館では乱取りをする際、襟(釣手)を掴み、袖(引手)を捕らえて稽古するが、これは初心者を導くには必要なことではあるが、最後(上達してから)まで行うべき形ではない」
釣手と引手をキチンと組んで行うのが正しい日本柔道
これ、間違いなのではないかと思いました。
もちろん外国judo風が良いという意味ではありません。
古流の柔はサンボと同じように、近いところから攻めていきます。
柔では手首
サンボでは手関節を極めるのは反則なので肘・肩関節
そして、釣手、引手を掴むだけが組手ではないのです。
自分で自分の首を絞めてしまったような現行ルールがあるものの、まだ工夫次第で外国judoに負けない方法があるのでは?と思ったのでした。
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