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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

錦湯(東京・旗の台)

2018-03-10 20:49:36 | 銭湯
東急大井町線と池上線のハブ駅である旗の台駅を降りると、中原街道を歩いた先に「錦湯」がある。
錦湯自体も古いが、その隣接する建物も物凄く古いために、そこだけ切り取るとまるで昭和にタイムスリップしたような気分にさせられる。
ただ、銭湯の設備はしっかりしているので、懐かしさを味わいつつもちゃんと楽しみたい人にはうってつけの銭湯だろう。



▲旗の台駅の改札口。間違って反対方向にでてしまった


▲間違った方向の写真


▲仕方なく、ぐるっと回る




▲本来でる方のところ。池上線のホーム


▲商店街を抜けて


▲またしても道を微妙に間違って、中原街道を歩けばいいのに、その裏側を歩いてしまう














▲ここまで中原街道沿いの裏道を歩き、結果、中原街道にでる


▲横断歩道を渡り




▲「にしきゆ」の看板


▲隣接する建物がまた凄く古い


▲錦湯に到着。昭和の風景そのものだ


自動扉を開けて中に入ると、「いらっしゃいませ」とテープ音声が流れる。入ってすぐ右側が下足箱。左側にフロントがある。フロント前にソファーが並び、そのソファーの手前側にテレビがある。
フロントに座るのは、80代ぐらいのおばあさん。
「貸しタオルありますか?」
と聞くと、「はい」と返事があるのだが、リアクションなし。通常だとすぐに貸しタオルを出してくれるのだが、目線もテレビからまったく動かさず、内心理解しているのかな?と不安になる。
お金を支払い、お釣りを受け取るがそれでも動かないので、改めて「貸しタオルありますか?」と聞くとムッとした様子で「お釣りを受け取ってから…」どうのこうのと言われたが、なんとか貸しタオルを出してもらうことができた。


男湯は右側で、のれんをくぐると、目の前にそこそこ大きい座るテーブル。それを左にまわると、脱衣場のロッカーが見える。だいたい左右の壁際にあって、脱衣場は小ぶり。
右奥にはせり出した屋根。その下にサウナがある。ただ、その入り口は浴室から入る必要がある。
こうしたサウナをアピールする演出(屋根)は、当時としては珍しく、集客の訴求力をもっていたからだろう。


浴室に入ると、脱衣場から見えたように、右手前側にサウナ。そのサウナの横に水風呂。かなり冷たい。その水風呂に続くのが立ちシャワーで、ここはハンドシャワーに加えてボディーシャワーも備えている。
今としては古い銭湯であるが、当時としてはかなり先駆的な銭湯だったのではないか。


それと真ん中に島カランと、左壁際にもカランが並ぶ。屋根は高くて水色に塗られており、よくあるパターン。
奥にある湯船は3つあって、均等に分かれている。
右側がラジウム泉の素石からお湯を流してあるもの。石和田先生の名前を久しぶりに発見。


真ん中が座湯で、一応水まくらもあったが、まったく機能していなかった。
そして左側がマイクロバイブラ。深浴槽になっている。温度はマイクロバイブラが一番高く、おそらく45℃前後ではないか。かなり熱いと感じた。
それ以外の2つは43℃ぐらいだろう。


壁画はなく、シンプルな造りの銭湯。ただ、あえて特徴を言えば、カランがピンク色だったことだろう。男湯でピンクとかいかにも不釣り合いな感じもするが、おそらく女性店主(受付のおばあちゃん)の意向と思われる。男がこういうチョイスをするとはちょっと考えにくい。
入浴客はほとんど高齢者だが、若い人もそこそこおり、小さい銭湯のわりにはお客さんが多いなという印象だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 旗の台
経路 中原街道をまっすぐ進む
周辺の環境 散髪屋さんや飲食店
●空間演出
建物外観 古いコンクリート造り
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 特になし
照明 普通
★設備
休憩所 フロント前のソファーや脱衣場の中
脱衣所 やや小さい
シャワーの出 弱い
浴槽の種類 ラジウム泉、座湯、マイクロバイブラ、水風呂
サウナ あり
温度 43℃、45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 反応を気長に待つ必要がある
清潔さ 普通
貸しタオル あり
備え付け あり(一つずつのみ)
◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒142-0064
品川区旗の台1−2−17

電話番号
03-3781-8618

アクセス
東急池上線「旗の台」駅下車、徒歩7分

休日
土曜

営業時間
15:00−24:00

※東京銭湯ホームページ転載