銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

鷲の湯(横浜・大口)(森林の湯)

2018-03-18 08:37:07 | 銭湯 温泉
仕事帰りに何回も通っているのが、横浜線大口駅近くにある「鷲の湯」。
前回紹介したのは「野天の湯」であるが、今回は「森林の湯」を訪れた。
どちらとも設備に違いは無いものの、個人的には「森林の湯」の方が好みである。



▲大口駅


▲駅前のターミナル。なぜかヤシの木がある


▲駅からみて左側を目指す








▲途中で見えてくるのが旧大口病院。かつて何人もの患者さんが点滴に界面活性剤を混入させられて死亡した事件が起きた病院であるが、今は「横浜はじめ病院」と名前を変えている


▲事件が起きる前から寂しい雰囲気の病院だったが、事件後はより一層、暗い雰囲気の病院に


▲病院を過ぎて右折したところ


▲大口といえば有名なのが「第二しんみせ」という駄菓子屋さんだ。
今となっては珍しい駄菓子屋さんだが、ここはいつも盛況している。
ちなみにお笑い芸人の堤下敦さんも小さい頃はよく通ったところらしい


▲溢れるように商品が飾られてあって、大人でもワクワクさせてくれる


▲そして、さらに進んで左折すると、大口商店街の中に入る










▲かなり長い商店街。横浜でも屈指の長さを誇る商店街だろう


▲幹線道路にでて右側


▲鷲の湯に到着


▲いつも人気で駐車スペースは大抵満車だ


▲出入り口


自動扉を開けて中に入ると、左側に下足箱がある。途中で改修したのかよく分からないが、鍵はそのまま使えるものとお金を入れるタイプに分かれている。
そして靴を預けたあとは、右側にある階段を上る。あがった先にスロープがあり、スロープの横には食堂兼休憩所のスペース。スロープの奥に調理場とチケットの自販機。それと左側にはフロントと浴室の入り口がある。


受付は大抵、40代後半ぐらいの女性か20代ぐらいの女性。50代ぐらいの女性もいるが、たまにしか見かけない。
今回は森林の湯だったので、左側の方へと入る。
のれんをくぐって脱衣場に入ると、全体的にぐるっとロッカーが並び、真ん中にも島ロッカーがある。左奥に飲料水の自販機と体重計(体脂肪率まで計れる)、右側には洗面台。
大きな扇風機もあるが、真冬は基本的に稼働していない。


服を脱いで浴室に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、黒湯のラジウム温泉。丸い浴槽で深さがある。
そして右の側壁際にはカランがあって、その奥まで伸びている。奥壁の前には、島カランもある。
入り口のすぐ左側にはサウナ。そのサウナの隣には、黒湯(ラジウム鉱泉)の水風呂。そして、水風呂の横にもカランが小さいながらある。ここが穴場スポットで、メインのカランが混雑してても、ここだけ空いてることがある。


その水風呂とカランの奥に通路を隔てて、ここの一番の売りである北投石の湯がある。
北投石は、微量の放射線を出している天然記念物であり、本来なら所有を許されないのだが、ここでは法律が整備される前に所持していたらしく、合法的に北投石を用いることができる。


ちなみに北投石の湯は、ちょっと変わった作りをしていて、入り口目の前に階段があり、微妙に深い。そのため、座る感じでもなく立つ感じてもなく中座になって入る。そして手すりが囲んであるので、それに掴まる感じだ。
どうしてこんな作りなったのかよく分からないが、ほかの銭湯ではあまりみたことのない構造であり、正直言って入りにくい(長湯するなということか?)。


それと浴室の入り口に視点を戻すと、ラジウム温泉の奥にあるのが、主浴槽。けっこう広めでざっくり言えば台形のような形をしている。
左側奥には座湯があり、手前側には電気風呂。たしか「揉兵衛」という名前の電気風呂で、マッサージするように電気に強弱のリズムがある。実際にやってみると案外面白い。オススメの電気風呂だ。
それと一番奥の左側に露天風呂。この露天風呂もラジウム温泉で黒湯である。ちゃんと二重扉になってるなど、細部への配慮が行き渡っている。


やはり同じ銭湯を何度も通っていると色んな場面に遭遇するのだが、印象的だったのは全身入れ墨を入れた人になぜかすごく気を使われたことや、脱衣場のロッカーが分からなくなって(文字が消えていてしかも鍵穴が固くなっていた)右往左往したときに別の入浴客に助けられたこと、あとは湯当たりしたことで救急車が呼ばれたことを2回も目撃したことだろうか。


救急車が来たのはおそらく入浴客の多さから確率的に起きやすいのだろうが、それにしてもという感じではある。
そのうちの一つは、湯当たりした年配の入浴客が複数の入浴客に支えられながら浴槽から出てくるという場面に遭遇した。
浴室入り口付近で横になると話すこともままならない様子で、従業員の女性2人が懸命に介抱しており、その姿は感銘を受けるほどだったが、テキパキした動きには手慣れた様子も感じられた。
そのうちに救急車の音がしたと思うと、しばらくして救急隊が3人ほど到着。すぐに運び出すことはせずに本人に話しかけて状況を確認し、そうこうするうちに上半身を起こせる状態になると脱衣場に運びこまれ、そこでもまた話を聞くという流れだった。
どういう状況で立てないまでになったかは分からないが、自分も時々意味なく頑張りすぎることがあるので、常に体と相談しながら入らなければと心がけるようになった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 横浜線大口駅
経路 商店街を抜ける
周辺の環境 お寺、八百屋さんや床屋
●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 あり
照明 明るい(ただし真冬は湯気がすごく、照明が乱反射して時計がみえなくなるのが不満)
★設備
休憩所 食堂を兼ねている
脱衣所 普通だが、規模にしては狭いかもしれない
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 北投石の湯、ラジウム温泉、座湯、電気風呂、露天風呂、水風呂(鉱泉水)
サウナ 
温度 43℃、45℃
棚 あり
男女入れ替え あり(日替わり)
■サービス
接客 年代が高いほど愛想が良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(40円)
備え付け あり
◆人
受付 50代から20代までの女性
客層 やはり高齢者が中心ではあるが、入浴客の年齢層は幅広い


【案内】

住所
〒221-0061 
横浜市神奈川区七島町151

電話
045-421-2323

営業時間
11:00〜25:00

定休日
不定休

※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載