東京・小菅
#草津湯
東武スカイツリーライン
#小菅駅
▲北千住から荒川を渡った先にあるのが東武スカイツリーラインの小菅駅
▲ここで有名なのが、東京拘置所。駅前からもバッチリみえる
▲そばに荒川
▲階段を降りる
▲昭和っぽい雰囲気
▲改札口
▲出たところ
▲改札口目の前には、さっそく東京拘置所への案内図がある
▲地図をみるとこんな感じ。左が荒川で、すぐ下に東京拘置所。周囲を住宅街が広がるが、コンビニは一切なし
▲最初は出て右側(荒川方面)に向かう
▲東武ストアを横切り
▲大通り沿いの左に向かう
▲しばらく真っ直ぐ歩く
▲すると東京拘置所の入り口がみえてくる。ここは拘置所なので刑務所とは違い、未決拘禁者(容疑者と死刑囚)が収監されている
▲日本一の拘置所を誇るだけあって建物は威容である
▲駅からみた拘置所
▲横からみた拘置所
▲その拘置所の入り口を横切り
▲このまま直進して
▲ここでストップ
▲Googleマップに従うと、なんとこの道を通るらしい
▲むちゃ振りしてくる
▲抜けたところ
▲右に曲がって
▲この分かれ道も右
▲道なりに進み
▲分かれ道があるが
▲左に進む
▲突き当たりは右
▲左のタクシーが入っていく道に進む
▲あとは真っ直ぐ進むだけ
▲草津湯がみえてくる
▲営業時間は1時間だけ。おそらく日本一営業時間が短い銭湯だろう
▲立派な建物である
▲到着
ごらんの通り下足箱はレトロであるが、なぜか扉だけ新しい。なんともチグハグな感じだ。男湯は右側である。
扉を引いて中に入ると、番台に座るのは70代後半ぐらいの男性。穏やかな話し方をする人だった。
「こんにちは」と挨拶して、「貸しタオルありますか?」と訊ねると、「え?」と聞き返されて、どうやら以前はタオルセットを販売していたようだが、今はそれもないとのことだった。
1時間しか営業してないので貸しタオルはないだろうなと予想してたが(だったら始めから持ってこいという話だが、いつものクセで忘れてしまった)、売ってもいないとなると困った。なにせ近くにはコンビニすらない所である。
そんな状況を察してくれたのか色々と掘り返してくれて「前はタオルセットがあったんだけどね」と言いつつ、銭湯協会が配ってるゆっポくんタオルがあったので「これあげます」と頂けることに。
「ここは1時間しか営業してないのは知ってました?」と聞かれたので「はい、ちょっと調べたので」と答えた。
「ちなみに、なんで1時間しか営業してないのですか?」と逆に尋ねると、どうやら元々デイサービスで貸し出してたらしいのだが周辺の銭湯が「となりのとなりも」どんどんなくなっていき、「ここに来るのは年寄りばかりでしょ。重い荷物をもって行けないし、自転車に乗るのもあぶないから」ということで近くの住民たちのために「もうやめてもいいんだけどね」と言いつつ、せめて1時間だけ営業してるとのことだった。
「電車で来たんですか?」と聞かれたので、「はい」とだけ返事したが、横浜から来たなんて言ったら呆れただろう。
ここは短時間営業であるが備え付けはしっかり用意してくれていて、使うように勧められた。
脱衣場はとてもシンプルというべきか、広い割には寂しいほどなにもない。
真ん中に椅子が数脚。銭湯にくる高齢者は立ちながら着替えられないので、そのためのものである。
右手前には比較的新しいマッサージチェアがあって、綺麗なまま。あまり使われていないのかもしれない。
出典:葛飾銭湯ホームページ引用
浴室は扉を開けると、真ん中に島カランがあって、こちらは三角形の鏡がある。古い銭湯らしく、シャワーはなし。
右壁のところはハンドシャワーがついていたが、いかにもデイサービスにありそうなデザインだった。早速使うと、圧が弱すぎて石鹸やシャンプーを落とすにはちょっと使い勝手が悪い。
入り口横には太い手すりがついており、体が不自由な人向けの椅子もある。
間仕切り側(左側)は、通常の銭湯とおなじく固定シャワーで、勢いがあった。使うなら断然こちらのほうがいいだろう。手前側には立ちシャワーもあった。
出典:葛飾銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯
奥に湯船があって、2つに分かれている。言うまでもなく、2つとも白湯。
右が浅浴槽で、バイブラ。ジェットのようなものもあったが、単に湧出口だったかもしれない。水まくらがついていたが、やはり機能していなかった。
左が深浴槽で、仕切り壁部分のところにジェットが2つついていた。
どちらとも温度は41℃前後と、ほかの銭湯と比べたら低い。浴槽には大きな手すりがついていたりと安全面を優先した運営なのだろう。
じっさいに客層は見事なまでに高齢者ばかり。高齢者をお世話をしてる人も初老と呼べるような年齢だった。
壁絵はちゃんとしたペンキ絵であるが、富士山ではなく石川県の兼六園。
実は外にも壁絵があって、「こすげどん」という民話をモチーフにしたもので近くの小学生が描いたようだ。
天井は高く、とても真っ白で綺麗。最近塗り直したのかもしれない。
ここは時計がなかったので時間の経過が分からなかったが、みんなが一斉に上がり始めると、なんとなく自分もあがらなくちゃという雰囲気に…。
どうやら全員地元の人達らしく、脱衣場でも和気あいあいとしていた。
帰るときも「おやすみなさい」とお互いに挨拶しあっていた(17時でおやすみなさいは早い!)。
最後の客は自分だったらしく、玄関先では「電車で来たんですか? 気をつけてね」と店主に声を掛けてくれ、ホッコリしながらあとにした。
ちなみに店主は入浴客が捌(は)けると扉を閉めていたので、実質営業時間は40分ぐらいか。
建前上は17:30までとなっているが、暗黙の了解でみんな17時には帰り支度をするようにしてるようである。
なので、ここで入浴するとしたら遅くても16:45までには来たいところ(シビアだが開店から15分以内)。
完全に地元の人向けの銭湯なので、それを承知で来る必要があるだろう。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小菅
経路 東京拘置所を迂回する
周辺の環境 住宅、小学校、拘置所
●空間演出
建物外観 立派な宮造り
壁画・眺望 兼六園のペンキ絵と子どもたちが描いた壁画
統一感 ないところも
置物 とくになし
照明 ふつう
★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 シンプル
シャワーの出 ハンドシャワーは弱く、固定シャワーはふつう
浴槽の種類 座湯、バイブラ
サウナ なし
温度 41℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 やさしい
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(販売もなし)
備え付け あり
◆人
受付 80代ぐらいの男性
客層 地元の高齢者
【案内】
住所
〒124-0001
葛飾区小菅1−17−3
電話番号
03-3602-4005
アクセス
東武伊勢崎線「小菅」駅下車、徒歩10分
休日
日曜・月曜
営業時間
16:30−17:30
※東京銭湯ホームページ転載
と思いきや、まさかその通りだとわw
日本一営業時間の短い銭湯ですな。理由は凄く納得。1時間しかやっていないと思うよりも、むしろ一般の入浴を受け付けている事に感謝しなければなりませんね。たぶんその、行くのには余りにも高いハードルのせいで、銭湯マニアの間では有名な所なんではないでしょうか?
営業時間が1時間はシビレますよね。
自分は最近知ったのですが、銭湯マニアの界隈では有名な銭湯だったらしいです。
それゆえに幻の銭湯と呼ばれてるのですが、平日はしっかり営業されてるから頭が下がります。
入浴客はみんな地元の人たちばかりで仲良しだから、どっかの家庭のお風呂にお邪魔してるような感覚でした。横浜から来るまで大変でしたが、来て良かったと思える銭湯でした。