音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

<宇宙>生命体説   生命とは

2015年10月04日 | 日常雑感


今夜は科学チャンネルで「モーガン・フリーマンが語る宇宙」を見た。

今回は特に興味深い「宇宙生命体説」・・・宇宙は全体が生命であるという、理論物理学者たちの最新研究を紹介していた。

宇宙はなぜ生命に優しいのか・・・つまり、生命が存在できるように微調整されているのはなぜか。

我々の宇宙の物理法則が1%でも異なっていたら、生物どころか、原子も存在できないことになる。

これは量子論の示すところで、全宇宙には我々の宇宙と少しずつことなる宇宙が10の500乗個存在すると考えられている。

この数は無数という概念をはるかに超えるもので、これだけ膨大な宇宙が存在するとなると、我々の宇宙とほぼ同じ宇宙も並行して存在すると考えられている。

つまり自分と同じかほぼ同じ自分が複数存在する宇宙が有ると考えられている。

我々の宇宙はたまたま、原子や素粒子が存在でき、生命が存在できるように微調整された宇宙なのだ。

そこで、なぜ宇宙は生命の存在に優しいのか、ということを研究していくと、それは「宇宙は生命体」であるから、というのが合理的な答えとして出てくるそうなのだ。

ここで問題となるのは「生命」とは何かということなのだが、とりあえず、宇宙が生命だと仮定した場合は「頭脳」を探せばよいことになる。

宇宙に頭脳は存在するか、という疑問に対しては量子論がイエスと応える。

つまり量子コンピューターだ。

量子ビットを使って情報処理をする量子コンピューターは現在のコンピューターでは想像もつかない膨大な情報処理をする。

これを人工知能化すると、ほどなく人類の思考を超えて「全知全能の神」の領域に入ることになる。

しかしこれは、あくまで「量子コンピューター」の究極進化形であって「神」が存在するわけではない。

あたかも「神」のごとき「量子コンピューター人工知能」にすぎない。

では宇宙は人工知能を持っているかというと、宇宙自体が量子コンピューターであるといえる。

人間の脳が一秒に処理できる情報量は10の16乗といわれているが、全宇宙の量子ビットが行う情報処理量は、なんと10の106乗と計算されている。

そして生命であるためには宇宙が子孫を残し増殖するかどうかも問題となる。

これもイエスという答えが導き出されるそうなのだ。

それはブラックホールの特異点は新たな宇宙の「ホワイトホール」となって、無数の宇宙を増殖させていると考えられるからだそうだ。

これは量子論が示唆する、多元宇宙は10の500乗個存在するというものと、一致すると見られる。

これは理論物理学の研究の成果で、おそらくその通りであろうと自分も考えている。

しかし相変わらず「生命とは何か」「心とは何か」という問いには理論物理学は答えていない。

これに対して「生物中心主義、生命中心主義」という物理学者もいて我々の宇宙は我々が「観測することによって存在」する・・・という、これも量子論から得られる結論と見られる。
つまり、宇宙は我々の心の反映である・・・と。

いずれにせよ、最新理論物理学は「宇宙は生命体」であるという見解に向かっているようなのだ。

これは仏教でいう「色即是空、空即是色」「我即宇宙、宇宙即我」という概念と同じだなあと思って、興味深く番組を見た。

最近は一般の人でも「宇宙はあなたの心にある」などと言ったりする。

しかしこれはカルト集団がいうスピリチュアルではなく、最新理論物理学の研究が「生命体としての宇宙」を示唆しているところが面白いなあと思った。


<モーガン・フリーマンが語る宇宙 S3>
生命体としての宇宙
http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=9…id2=000000


最新の画像もっと見る