音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

福井県原発銀座 と 関西の危機

2011年10月04日 | 日常雑感



福井県には十数基の原発があり原発銀座を形成している。

自分も大飯原発、音海原発の近くでキャンピングをしたことがある。
20年以上昔のことだが、怖ろしい気分に襲われたことが思い出される。

この原発銀座には通常軽水炉の他に、プルサーマル発電炉があり、さらに危険な高速増殖炉・文殊 がある。

電力会社は「経済活動に影響を与える」ことを理由に再稼動を要請している。

しかし、これはとんでもない危険な綱渡りであると思う。

もはや原発に「絶対安全」は存在しないことが明白になった。

加えて日本は世界でもまれな、三つの大陸プレートがぶつかる断層帯の上にある。

そして現在は大陸プレートの活発な活動期にあたり、巨大地震が予想されている。

こういった、危険な地震多発断層帯の上に原発を多数建設している国は日本だけしかない。

万が一、原発が事故を起こした場合、ことに高速増殖炉・文殊 が事故を起こした場合、失われるものは想像もつかない。

その場合、京都は壊滅する。影響は大阪、兵庫にも及ぶ。京都の多数の世界遺産と日本の文化遺産が失われる。

琵琶湖も汚染され水源が失われる。

日本海の資源も汚染され、松葉ガニも壊滅するだろう。

それ以上に膨大な資源、文化が失われる。

電力会社は、この「万が一」の損害に対して責任が持てるのだろうか。

福井県の原発銀座に事故が起こった場合は、ほぼ全関西が失われることになる。

これを承知の上で原発を稼動するのは、ひょっとして「犯罪」ではないのか、という気もしてくる。

関西財界が要請する原発再稼動は、京都・大阪を失い、琵琶湖と日本海の資源も失うことと引き換えの 綱渡りといえる。

福井県の原発稼動については、したがって、関西広域連合との合意なくしては不可能であると思う。

関西広域連合との合意なしに原発を再稼動するのであれば、電力会社と経済界はそれなりの覚悟を決める必要があるだろう。

それは<経済活動・金儲け>と共に心中する覚悟だ。





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