音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

大学教育の将来展望

2012年10月31日 | 日常雑感
大学教育に求められているものはおおむね4分野にわたる。

知識・理解力、汎用技術、態度・志向性、統合的な学習経験・創造的思考力、の4分野である。

中央教育審議会は、小子高齢化の進行、経済のグローバル化の進展に伴う日本の経済構造の変化、などの急激な社会の変化を「将来の予測が困難の時代」と表現している。

こういった状況の、これからの時代を生き抜く為に求められる能力を4つの能力として特定している。

①正解のない問題に解を見出すための批判的、合理的な思考力を含む認知能力

②自分の責任を果たし、他者と協力して社会的責任を担うことができる倫理的、社会的能力

③総合的かつ持続的な学修経験に基づく想像力と構想力

④想定外の困難においても的確な判断をするための教養、知識・経験

この4つを重要な要素として特定している。

2008年・中央教育審議会の今後の高等教育に関する提言である。


これを見て思うのだが、現在の社会人が、この要件を満たしているかと考えてみると多いに疑問符が付く。

政治も経済も社会全般も、この要件を満たしていない状況が多いように見える。

教育がこの方向をしっかり捉えて進むならば、将来の社会も良く変わっていくことだろう。

教育の重要性はいくら強調しても強調しすぎることはない。

しかしさらに重要なことは、生涯学び続け、主体的に思考出来る学生、人間を育てることであるといえる。

大学教育の質自体の変革が求められているともいえると思う。

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