物質は原子からできている。
原子は原子核とその回りを回る電子によって構成されている。
そして原子核は陽子(プロトン)と中性子からなることは中学の理科で習う。
小学生でも知っていることだ。
それで原子核と電子の距離はというと太陽の周りを回る惑星くらいの距離と考えたらいいそうで。
つまり我々の体もすべての物質も隙間だらけのスカスカというのが事実だ。
我々の感覚器官が色や硬さその他の情報を感覚として捉えているだけのことで、実は我々の物質世界はほとんどが空間なのだ。
また、宇宙空間の全質量は既に計算されているのだが、実際に観測される質量はその2割に満たない。
全宇宙の8割を占める質量は存在することは分かっているが観測不能であるため、いわゆるダークマター(暗黒物質)という名で呼ばれている。
この謎を解明するべくセルンではハドロン衝突型重粒子加速器という人類最大の装置を使って研究が進められている
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%9E%8B%E3…F%E5%99%A8
最近の成果としては「神の粒子」ヒッグス粒子の検出に成功した。
現在はビッグ・バン直後の状態を再現しようとする一方、ブラックホールの生成にも取り組んでいる。
ホーキング博士の理論によると、ブラックホールは生成されても瞬時に蒸発すると予測されている。
しかしもしブラックホールが蒸発せずに安定状態を保ったとしたら地球はブラックホールに飲み込まれることになる。
セルンのこの実験に対しては賛否両論が渦巻いている。
ホーキング博士によるとブラックホールに吸い込まれたものは、その特異点で消滅するものと思われていたが、そうではなく、ブラックホールの表面に総ての情報が記録されることが分かった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3…F%E3%82%B9
つまりその情報により消滅したものの再生が可能であるということなのだ。
さらにブラックホールの特異点の先はホワイトホールとして別の宇宙に開いている可能性があるらしいのだ。
逆に言うと我々の宇宙のブラックホールは別の宇宙のホワイトホールである可能性もあるのだ。
こういった現代宇宙論や量子力学をふまえて、この宇宙に思いをめぐらしていた時、<プロトン(陽子)=ブラックホール説>という面白い理論に出くわした。
現代のマクロ宇宙物理学と量子論は奇妙に一致しない。
このマクロとミクロの統一を計ろうとして悪戦苦闘を続けているのが「大統一理論」の完成だ。
この時にあたって<プロトン(陽子)=ブラックホール説>というのは、あるいは大統一理論に決着をつける理論かも知れないなあと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=91oY6Rw3M7M
しかしこの説はいまだ検証されてもいないし、その論旨の運び方に、うっかりするとカルト的な要素も見られるため鵜呑みにすることはできない。
しかしホーキング博士はじめ、セルンの研究などと照らし合わせて、あるいは真実が含まれているのかもしれないなあと感じた。
あくまで仮説の域を出ないので鵜呑みにすることはできないだろうなあと思ったが。