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ある100歳のおばあちゃんのほしいもの
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▼年老いてひっそりと暮らしていると、
声をかけてくれる人がいなくなるのかもしれません。
家族や親戚からも疎んじられ、
もしかしたらジャマ扱いされるのかもしれません。
話し相手もなく、いつも一人でご飯を食べて、
いつも一人でテレビを見て、いつも一人で夜を迎えて、
いつもいつも寂しいのかもしれません。
▼100歳のおばあちゃんのほしいもの、それは、
まわりの人からの「優しい言葉」だったのです。
物やお金ではなく「優しい言葉」だったのです。
▼「優しい言葉」ってどんな言葉でしょうか。
おばあちゃん、お元気ですか。
おばあちゃん、何か食べたいものはありませんか。
おばあちゃん、体の痛いところはないですか。
おばあちゃん、お大事にしてくださいね。
おばあちゃん、昔のことまた教えてくださいね。
おばあちゃん、いつもありがとう。
▼もしかしたら、おばあちゃんだけはないかもしれません。
子どもにも、働き盛りの人にも、いるかもしれません。
「お金もいらない。着物もいらない。命だってもういらない。
でもお願い。優しい言葉をかけてほしい。」
そんな願いをもった人が、わたしたちのまわりにも、いると思います。
「優しい言葉は、たとえかんたんな言葉でも、
心にずっとずっとこだまする。」by マザー・テレサ