しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

現代のウバステ山―消える長寿者

2010-08-08 21:43:00 | 社会
 100歳を超す長寿者のうち多くの人が行方不明だというんでしょう。

 だいたいが70代や80代や90代でもう分からなくなっているということですから、70歳くらいから詳しく調べなおすと、行方不明の高齢者はとほうもない数になるんじゃありません?
 住民票だけが残っている亡霊が、ずいぶんと徘徊(はいかい)している。

 なかには高齢者の年金が目当てで死亡を隠しているような、生きている人間の欲で生かされている亡霊もあるようですが、本人がふらっと家を出たまま分からなくなっている、というケースもずいぶんと多そうで。

 家庭そのものが高齢化してしまって、追跡する気力が家庭から失われてしまっている、そういう状況もじゅうぶん想像できますね。

 ある日、フゥーッと消えていく高齢者。
 現代のウバステ山は地域社会そのものの中にひそんでいる。