自衛隊が実戦でどこまで対応できるか?これは不確実である。なぜなら彼らには70年以上実戦の経験がない。しかし、その演習や索敵の技能から推測するにかなりの高度にある。米国の軍事シンクタンクが7年ほど前に、韓国海軍と海上自衛隊が全兵力で戦った場合、「海上自衛隊3時間で韓国海軍を殲滅できる」とした。結果に不満を持った火病で喚き散らした韓国海軍が独自にシュミュレーションをした。結果ナシのつぶてだ。一説によると30分で韓国海軍が壊滅したとの声も聞こえてくる。いずれにしても自衛隊の潜在能力はかなり高いようだ。しかし、大きな落とし穴がある。
それはシビリアンの練度だ。過去に大韓航空機撃墜事件の時、真っ先に情報を掴んだのは、航空自衛隊だ。しかし総理官邸より先に米国に情報が届いていた。野中弘務元官房長官がTVで発言しておられた。戦後初めて自衛隊を海外派遣するか大激論の最中、当時の防衛庁のキャリア官僚は息子の喧嘩(後輩をイジメて逆襲された)にワザワザ大学に乗り込んでいた。このようなシビリアンが自衛隊をコントロールしている現状、不安ではないか?シビリアンも現場の自衛隊同様訓練を必要とすると考える。勿論シビリアンとしての訓練である。情報の迅速な伝達などである。しかし。防衛省が他の省庁同様の「役人」では、その職責は果たせない。現場との適度な距離感を有し現場の声を聞く必要がある。その一例が弾薬の備蓄の問題である。現在陸上自衛隊の弾薬は北海道にしかない。訓練時は必要量を申請し北海道から取り寄せている。過去に隊員の不祥事があった為だが、これでは有事の際意味をなさない。当時の野党社会党の発案による。しかもその流れの議員が半数を占めるのが現在政権にある民主党である。安全保障問題で後手に回るのも予想できていたが、ここまで酷いとは国民も考えが及ばなかった。
いくら現場が訓練に励んでも、シビリアンがこれでは?