<衆院選>浮かんで消えた「県外移設」…「沖縄の我慢限界」毎日新聞 11月19日(月)12時30分配信の記事を読んで、全く地政学的な観点が抜け落ちているところに、大きなベクトルを感じた。沖縄の軍事的観点からの地理が全く無視された記事だ。尖閣問題で石垣島や宮古島の先島諸島の人々と沖縄本島の人々の思いが全く違う。「那覇やその周辺だけが沖縄ではない」と石垣島の人から聞いた。また那覇にいる知人から「本土からアカが来なければ、沖縄の住民だけならデモも1/6以下の規模になる。昔みたいに週刊誌を売る書店に新聞社が圧力かけることができないから、那覇の人間は割りと冷静に見ているよ。基地が無ければ仕事がなくなる人間も多いからね」と電話で言っていた。
軍事作戦は航空機による爆撃だけではない。クーデターで傀儡政権を作ることもある。冷戦時代米ソ双方がよく使用した事例である。台湾でのクーデターに12時間以内に米軍が介入できれば、その作戦を潰すことができる可能性が高い。そのための海兵隊である。その時間短縮のためのオスプレイである。このような軍事的な説明を一切マスコミは行わない。いやできない。会社の編集方針なのかそこのところは不明であるが。マスコミが軍事情報について疎いことも、いや知らないことが出世の早道であるためか、軍事が絡むとまともな記事が書けなくなる。
その証明のような毎日新聞の記事である。国民の多くは尖閣問題でこの記事に違和感を持つはずである。ミスリードした記事である。この意向でTBSのニュースが動く、困ったものだ。