紙風船では、「紙風船に入ってみたい」と言ってくれた方に対し、見学と体験利用をしていただいています。
日程は4~5日間。
企業での実習やセンター内での講座など内容が多岐にわたっていることもあり、全ては体験できません。
それでも、連続して来ていただくことで、通うこと自体の疲れや、様々な活動の一部を知っていただくことにしています。
また、スタッフは、「もしこの方が入所希望された時、私たちはどんな関わりをしたらよいのか。」という視点で体験利用迎えております。
今週、体験利用者がいらっしゃいました。
実習の様子しか写真はございませんが、ご本人が掲載について許可してくださったので載せることにしました。
25(火)は、センター内での活動でした。
午前:OA(パソコン操作)にて、タイピング練習
午後:算数2 ひっ算と電卓算
26(水)は、
午前:公園整備実習
赤いタオルの先輩に教えてもらいながらの作業です。
落ち葉を入れて、トントンと均します。
まだまだある落ち葉に圧倒されながら…
外での活動自体、普段はしないとのこと。
本当に疲れたことでしょう…。
午後:全体ミーティングにて、他メンバーの目標を聞いたり、12月のスケジュールを確認したりしました。
27(木)は、
午前:美術博物館 新聞スクラップ作成
こちらは、自宅でもスクラップ作成をしていらっしゃるとのこと。
確かに、カッターを使う手は慣れていらっしゃいました。
それでも、実習のルールはいつもと勝手がちがうため、やや戸惑っていらっしゃいました。
例えば…
◆危険の無いようカッターを机上に置くときは、刃を必ずしまうこと
◆定規を記事の内側にあてること(間違ってカッターが入り込んで記事を切ることを防ぐため)
午後:ビジネスマナー
「人の話を聞くときのマナー・エチケット」
28(金)は、
午前:図書館 イベント工作(おりがみでサンタさん)
午後:りふれっしゅ(足浴&足つぼマッサージ)
どの日も、午後の講座後には清掃訓練。
担当は「ホール扉のガラス拭き」
…終わってみるとあっという間。
明日土曜に、ご本人・ご家族と話し合いします。
毎回体験利用の方がいらっしゃるときに思うのは、やはりご本人にとってよい機会となれるようにということです。
就労訓練、決して楽しいだけの場ではありませんが…
オン・オフ切り替えて、めりはりある挨拶をした時、
物事をやり終えた時、
課題を達成できた時、
仲間と協力して作業し終えた時、
知らなかったことを学べた時、
先ゆく仲間の働く姿を知った時、
休み時間に仲間やスタッフと談笑する時、
自分自身の得手不得手に気付いた時、
困りごとに対し、解決方法は見つからないけれど、まずはなにより相談できた時、
…紙風船だから味わえることが多々あります。
私たちはとにかく、「ひとりで抱え込まず一緒に考えよう」ということを伝え続けたいです。
それが、体験利用だけのお付き合いだったとしても。
いずみまさこ
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