誰が決めたのでしょうね…
「皆と同じようにすることが全て正しい」というようなこと。
集団場面において周囲に迷惑をかけないという視点からではなく、「どう思うか、どう感じるかも皆と同じようにすること」というような、間違った視点での教え。
感情・感覚まで画一的になってしまったら、人間である必要すら無いように思います。
「人は、ひとりひとり違うということ」
「人との違いを知ること」
「人との違いを、受け入れること」
基礎プログラムやアサーティブトレーニング講座において、何度も何度も出てくる話です。
人は、違う感覚や感情を持つのですから…
「普通はこう思うだろう。こう思わないのは(相手が)おかしい」等と決めつけないように。
「こう言ったのだから、普通はわかるはず」等と決めつけないように。
コミュニケーションの送り手と受け手が、お互いに「伝わっているかどうか」確認することが大切。
また、違いを知ることで、相手に伝える際、配慮や工夫が生まれます。
「伝えたい、伝わってほしい」「受けとめたい、受けとめてほしい」という相手への思いやりが生まれます。
これらは、「自然にわかるようになること」ができる人と、できない人がいます。
「自然にわかるように」を目指す必要はありません。
「伝え合うこと」を丁寧に心がければ、それは「相手への思いやり」。
「相手の立場にたって考えること」が苦手な人は、
「自然にわかるようになること」を目指すのではなく、今、自分でできることから取り組んでいきませんか。
「伝え合うこと」を心がけて、確認しあうことです。
そしてまた、自然にわかるタイプの人は、それが当然と思わずに「人はそれぞれ違うもの」として考えてみてください。
昔、「異文化コミュニケーション」というフレーズのコマーシャルがありました。
そうそう。
人はひとりひとり違うのだから。
全てが異文化コミュニケーションです。
わかってくれたかな?
伝わったかな?
そう思って、相手を思いやれば…通じることは増えていくはずですよ~。
いずみまさこ