みんなに笑われるほどミニサイズ。
持ち手も繊細ですぐに折れてしまいそうです。
大切に大切に使用中。
いずみまさこ
年末に向け、冬物商品の入荷も多いサンキの店内。
冬物は厚手なのでフロアいっぱいに商品が並べられています。
この日はお客様対応が多かった実習でした。
言葉のやりとりや理解に困難さがあるメンバーも、サンキスタッフに速やかに繋いでいたり、また、自分でできることは一生懸命に対応していました。
例えばそのひとつ。
上の方にある商品は、「商品取り棒」でお客様に取ってさしあげます。
でも、慣れていないメンバーはまだそれはできません。
ふと見ると、以前できなくてサンキスタッフに繋いでいたメンバーが、自ら近くの商品取り棒を持ってきて手の届かないところにあるパジャマを取っていました。
後で、そのメンバーが言っていました。
「お客様のために、自分ができることはやります」
接客の仕事としては当たり前のことかもしれませんが、メンバーにとっては、サンキさんで実習をさせて頂いているからこそ身につけることができた基本姿勢です。
(その後、お取りしたパジャマはサイズが合わなかったため、今度はお客様が望むサイズがあるかどうかをサンキスタッフに確認に行っていました。大忙しでした。)
こちらでは、買い物カートの購入で迷っていらっしゃるお客様に呼ばれ、メンバーが対応していました。
商品の違いは何か。
どちらが軽いのか。
どちらがいいと思うか。(このご質問は答えるのが難しいのですが。)
軽いかどうかは持ち比べてお答えしていました。
他の質問に対しては、やや首を傾げながら返事に困る場面も。
お客様がどんな場面でお使いになるのかを伺い、商品に書いてある耐荷重を読み上げたところ…「こっちに決めた!ありがとうね。」とお客様。
答えられない質問の場合はすぐにサンキスタッフに繋ぐのが実習生の務め。
でも、できること(=きちんとわかること)はお伝えし、お客様に心地よくお買い物して頂けるよう努力をしています。
商品手直し。
寝装コーナーでは、もこもこふわふわ温かそうな寝具が所狭しと並んでいます。
色々な種類の商品があるので…お客様がご覧になった後、どうしても売り場が乱れてしまいます。
大きな寝具類はひとりでは畳直しが難しいのでふたりで手直し。
バックヤードでは品だし。
終了後にダンボールを解体して重ねることもしっかりできるようになりました。
しかしこの日のダンボールは大きくて、畳んでもカートからはみだしてしまうため諦めていたメンバー。
もうひとり、バックヤードに戻ってきたメンバーに私から声をかけました。
「ふたりでカートに入るようにしてください。」
(それだけ?と思われたかもしれませんが…そうです。これだけです。こちらのふたりならば、ふたりで相談して何とかできるかと思いまして。)
ひとりが支えて、もうひとりが折って、折って、折って、ぐ~っと折り曲げて・・・
はい、入りました。
そしてきちんと次の方が重ねられるように平らに均していました。
同じ現場で継続して実習することで身につけていけること、本当に本当にたくさんあります。
これからもどんどん「実践の場で就労訓練」に励んでもらいたいと思います。
いずみまさこ
毎日紙風船内でおこなっているインターネット通販のパソコン処理、ピッキング、梱包等の実習。
週明け月曜日は、週末分の注文もあるため件数が多いです。
それでも最近は、メンバーが作業に慣れたこともあり速やかに進行していました。
午後の実習開始時、パソコン処理担当のメンバーがまんまるの目をして注文件数を皆に伝えます。
「追加は○○件です!」
午前からの注文処理も残っており、午後の分も含めると数十件。
自然と皆の動きが早くなります。
手早く、というよりもやや焦り気味だったかもしれません。
それでも慣れたメンバーでしたので、私は作業に参加せず声だし担当。
「はい、皆さん、気持ちが焦ると怪我やミスにつながりやすので気をつけてくださいね。」
「はい!」
二人ペアになり、自分の作業だけではなく呼ばれればパートナーの作業確認のチェックの役割を担います。
★注文の商品に間違いはないか?
★注文の個数に間違いはないか?
★納品書は同封されているか?
★お客様のお名前に間違いはないか?
等など。
ひとりが読み上げて、もうひとりが自分の手元にあるものと同じかどうかしっかり確認。
Aさん:「はい、いきます。商品コード○※★◇。」
Bさん:「はい、合っています!」
Aさん:「では次、お名前は○▲◇☆さま」
Bさん:「はい、同じです!」
お名前の漢字は読み方が難しいので、読めないときは二人で視認します。
午後は基本的には1時間の実習時間ですが、状況によっては実習時間を延長することがあります。
そのことを、敢えて「残業」と表現しています。
(就職後に使われる言葉を使用しています。)
この日は午後の実習開始時に声をかけました。
「本日は件数も多いので、残れる方は30分残業をお願いしたいのですがいかがですか?用事がある人、体調が思わしく無い人等無理はしなくてよいですが、可能な人はお願いします。」
この日は4名残ることとなり、作業継続!
そして梱包が終了し、終えようとしたときに…
チェックしている表と、実際の個数にずれがありました。
皆で協力して原因追求!
こういったときのために必ず付けているチェック票を皆で手分けをして一枚ずつ確認。
そして何が起きて、こうなったのか。
次は何を気をつけておこなえばよいのか。
誰かのせい、ではなく、「誰にでも起こりえる出来事として皆で協力する」ということに取り組んでいます。
(もちろん、個々のメンバーも次に同じことがないようにメモをし、手順を確認していました。)
この日、皆後半は疲れていたと思います。
それでも、作業指示や呼びかけに対してきびきびハキハキと応答をするメンバー。
そのメンバーにつられてか、疲労が強く見られていたメンバーも、返事の声を一生懸命出していました。
疲れた時、元気がなくなってしまうのはよくあること。
それでも、皆が元気をなくしてしまうと職場全体の雰囲気が悪くなってしまうことがあります。
この日の皆、いい動きをしていましたよ!
朝のミーティングで読み合わせている心得8番目。
「仕事は、皆で助け合っておこなう」
実践中です!
追記:
結局この日は45分の残業でした。
終了の挨拶後に、あるメンバーが言っていました。
「頭の中が疲れました~・・・」
心底感じた本音でしょうねえ。
いずみまさこ
2018年11月10日(土)苫小牧市民会館にて、「平30年度 東胆振精神保健大会」が開催されました。
心のアート展の受賞者表彰式の他、
芸人「松本ハウス」の講演会が催されました。
「松本ハウス」といえば…
昔、テレビ番組「タモリのボキャブラ天国」に出演していたなあ…。
もうかれこれ20数年テレビの無い生活を送っている私でさえ知っている「ボキャ天」。
「懐かしいなあ」「変わっていないなあ」と思いながら講演者「松本ハウス」のポスターを見ていました。
松本ハウスのハウス加賀谷さんは、統合失調症を患っているとのこと。
世間では有名だったのかもしれませんが、私は今回初めて知りました。
講演の中でも、自分の思いを言葉にし、私たち会場の皆に対して丁寧に伝えようとしてくれているのがひしひしと伝わってきました。
病気のことをカミングアウトした当時のこと。
自分で決めたきっかけでカミングアウトしたのではなく、偶然鞄の中のお薬を見られたことで周囲に伝えることになったのだそうです。
…という話を聞きながら、私が思っていたのはこのようなことでした。
◇皆に伝えた時、不安だったんだろうな。
◇「不安」なんていうひとことでは表せないくらい、本当に不安だったんだろうな…。
◇自分で自分のことを伝える、今まで言っていなかったことを伝える、言いにくい事を伝えるって、本当に本当に…。
でも同時に、どうしてももっと詳しく気持ちを聞いてみたい事柄でもありました。
講演が終わり、フロアから質問や感想を言う時間が設けられました。
「本当に何でも聞いて下さい」
「どんなことでもいいですよ」
松本ハウスさんからもフロア全体に声をかけてくださったので…
遠慮なく聞いてみました。
「カミングアウトした時のお気持ちを、もう少し教えて頂けますか?」
ハウス加賀谷さんは…
「もうこれで、仕事は終わりだと思いました」
そうおっしゃいました。
本当に大好きでなったお笑い芸人の仕事。
でも、病気のことを伝える事は、「仕事は終わりになること」だと思ったそうです。
ただ、実際は終わりにはなりませんでした。
その後、病気の悪化にて活動できない期間が10年あったそうですが、その後また活動を再開していらっしゃいます。
偏見や差別がないとは言いませんし、お話の中でも、偏見や差別の目を向けられた言動も触れられていました。
…がしかし、ハウス加賀谷さんのまわりには、理解してくれる人、理解しようとしてくれる人がいた。その人たちがいてくれたおかげで、今の自分がいる、と。
「自分の病気のこと、症状のつらさをわかってほしいけれど、でも知られるのは怖い」
「自分も苦しさ、つらさがあるから、他の同じ病気を抱えた人たちの話を聞いてみたい。でも、聞くのも怖い」
これまでに聞いたことのあるフレーズです。
このような思いをもった人たちへ、何かメッセージをいただけませんか?と聞いてみたところ…
「自分が一番楽にいられるポジションを探すことが大切だと思います。」
「無理して言う必要もありません。自分にとって、負担のかからない方法を探すのが良いと思います。」
と。
また、「仕事を復活した当初は『元に戻ろう』としていた」と言います。
でも途中で気づいたことは、「元に戻るのではなく、新しい自分を受けとめていくことなんだ」と考えるようになったそうです。
ハウス加賀谷さんの言葉です。
「たくさん失敗していい。
失敗して、相談して、またチャレンジして…
すると成功したり、でもまた失敗したりする。
失敗から発見することがある。」
私の中で、「ボキャ天 爆発2秒前の松本ハウス」のイメージが大きく変わりました。
それは、人としての深みを知ったということかもしれません。(病気のことに限らずですよ。)
同時に、私の尊敬する医師から聞いた言葉を思い出しました。
「怒り、悲しみ、苦しみをくぐり抜けた人たちには精神的に深みがある」
そしてまた「人とのつながりの中で、人は、生きていけるんだなあ」と、あらためて痛感しました。
ブログの題名に書いた言葉は、ハウス加賀谷さんが治療や療養生活していた10年間で「2つの大切な事がわかった」と言っていた言葉です。
★焦らない
★決してあきらめない
あれ?
就労訓練でも皆とよく話している言葉です。
★焦らない
★決してあきらめない
松本ハウスさんの講演後、聞く前は買おうと思っていなかった(失礼ですみません)本、並んで2冊買っちゃいました。
とても良いお話を伺うことができました。
そして相方松本キックさんとのかけあいが、何より心地よく素晴らしい。
そう思いました。
お笑い芸人としてのライヴではなく、こういった普及啓発のための講演も全国でしているそうですよ。
もし機会があればみなさんもぜひ。
いずみまさこ
この度、自動車のアルミホイールを製造している「光生アルミ北海道」で実習させていただきました。
実際の物づくりの現場の雰囲気や緊張感を体験できたことは、メンバーにとって「働く」ということをより感じられる貴重な経験となったと思います。
ご協力いただいた光生アルミ北海道の皆様、本当にありがとうございました。
ハタケヤマ
↓流れてきたアルミホイールをキャッチ
↓同じデザインのものを並べる
なんと、きちんとお披露目できずに2017年度の記事に紛れてしまったこちら。(私の掲載ミスですが。)
再掲します!
まずはこちらがメンバーへの案内文書。
10月の障がい者雇用促進フェア(合同面接会)に向けて開催しました。
当日使用の道具たち。
去年はメイクレッスンをしていただいた、サロンドリッチェの長野美喜さん。
今年はフェイスシェービング(お顔剃り ただし、ひげ以外)を教えて頂きました。
直前の様子。
男性メンバー3名(後列)、女性メンバー3名(前列)で開始!
まずは、長野さんよりお顔剃りについて、その効果についてお話しいただきました。
皆、真面目に聞いてはいますが…目の前の鏡が気になっている様子です。
眉のチェックポイント。
女性と男性ではお顔の毛の生えるサイクルにも違いがあるそうで、頻度も教えて頂きました。
いざ実践へ。
カミソリを使用しておりますので…皆静かに黙々と手を動かしています。
真剣。
今回は、お顔剃り初体験のメンバーが多く、特に眉の整え方については、長野さんにどんどん実践していただきました。
(自分でやるにも、説明を受けても、どうなるのが良いのか、どうやって剃るまたはカットするのが良いのか、全くイメージがわかないので…。)
眉、整え中。
皆さん知っていました?(特に女性必読ですよ!)
眉からやや離れて、まぶたに生えている毛。
抜いちゃダメなんですって!
将来のまぶたのたるみにつながるそうですよ。
私も、ta-mamaスタッフも、思わず「へえ~」と声を出してしまいました。
長野さんおひとりで皆をみてもらっているので、どうしても待ち時間ができてしまいました。そんな時も学んでもらおうと男性メンバーに声をかけると…
皆、立ち上がるものの近寄れません。
顔を剃っている人を見る時の表情が、なぜか同じように頬を膨らませてみたり、お肌を突っ張らせるために口を動かしてみたり…ユニークでしたよ♪
皆さんにお見せできないのが残念ですが、施術前、施術後のお顔を並べて画像にしました。
それぞれメンバーご本人と長野さんにはお渡しし、今日の成果といたしました!
長野美喜さん、去年に引き続き、今年も本当にありがとうございました。
本当に貴重な機会をいただきました!
いずみまさこ
11月。
展望台の営業時間が朝10時~夜18時までとなりました。
(夏期は、朝9時~夜21時まで)
紙風船メンバーの清掃内容自体は変わりありません。
一階トイレ清掃に始まり…
各階拭き掃除。(こちらは一階)
三階 展望フロア。掃除機掛けと拭き掃除。
一階。水モップ掛けと自動ドアのガラス拭き。
風除室は必ず皆さんがお通りになるところ。
そして外の汚れも入りやすいところ。
念入りに。
外階段。今は落ち葉が舞い散る時期です。
どんどん溜まります。
秋の終わり。
ぜひ秋の展望台へも皆さんお越しください!
いずみまさこ
秋も深まり・・・と言いたいところですが、ここしばらく苫小牧は暴風雨の日が数日あり、紅葉を通り越して「枯葉」の季節になってしまいました。
やや寂しい感じがいたします。
さて、冬プログラムの時期になりました!
こちら。
詳しく知りたい方は、どうぞ弊所までお問い合わせ願います♪
スケジュール作成:(s_s)
掲載:いずみまさこ
リスに会えないかな~と思い、散策へ。
残念ながらリスには会えませんでしたが、秋を見つけて来ました。
まどろむふたり(?!)
湧水。
葉の落ちたしらかばの木。
なんとなく、もうすぐ訪れる冬を感じます。
池のほとりでは、小鳥のさえずりが聴こえます。
思わず手をのばすメンバー。
実はヤマガラがとまってくれていました。(ひそかに感激!)
でも、みんなに見せる間もなく飛び立ってしまいました。
さてここで、メンバーが撮った写真を掲載。
【メンバー写真1】
メンバーに「ひとり一枚以上写真を撮ること」と伝えたら、選んだ被写体は…
池のほとりのトイレ。
「こんなところにトイレがあったんだ~。知らなかったなあ~。」と言いながら、パチリ。
あったんですねー。私も気づきませんでした。
【メンバー写真2】
ああ~、ピントがぼけてしまいました…。
まつぼっくりとどんぐり。
秋。
【メンバー写真3】
赤や黄色の葉が見られます。
今年は雨風の日が多く、あっというまに枯れ木になってしまった印象の苫小牧の紅葉。
こちらでは少し楽しめました。
もみじのアップ。
ではまた戻りまして。
こちらのまつぼっくりは…きっと、リスが食べた後。
白いさぎ、かな?
閉館した森林記念館。
また来年4月まではお預けですねー。
(でも、本日なんと!杉山さんにお会いできました~。外でのお仕事中でした。)
去年の今頃は、リスを何度か見る事ができた「りふれっしゅ講座」の時間。
今年はどうかなー。
ぜひまた皆で散策しましょう♪
いずみまさこ