知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

施設と医療との密接な関係 その2

2009年10月20日 | Weblog
精神科の医師とは、常に密接な連絡を取り合っています。


施設の開設以来、様々な利用者を見てこられ、お互いに信頼関係が出来ていると思います。精神薬の処方も、過去の取り組みや経験を活かして、より対象の利用者がよい状態に至るようにと考慮し、投薬を行っています。


よく、担当の医師が言われることに、「一番辛いのは誰だと思う?」「それは本人自身・・」という意味のことを話されます。


夜間寝られない人、様々な状況で対応出来ずに特異行動を起こす人、パニックに陥る人、暴力行為をする人、自傷がひどい人・・・本当に辛いのは、その当事者の本人であること・・・その意味はよく分かります。


対応方法で、様々な理論も出されており、それを元に検討し考慮し、試みることもあります。実際は、現場の人間が一番よく分かっていて、その人自身を理解することから始まると思います。


精神薬の処方は難しいとは思いますが、常時様子を定期報告し、その薬で合っているのか?量的にはどうなのか?等の検討もなされます。



これは、精神薬だけでなく、一般の病気に対する薬も同様だと思います。


飲み薬だけではなく、塗り薬や点眼薬や点耳薬等も同様です。


こうした薬も、医師の処方に従い、一日数回(朝・夕や一日3,4回等)宿直職員を中心にして処置しています。
利用者の方に対して、生活に対する援助だけに限らず、こうした医療面の援助も大きな意味を持っていますね。一日の生活の大事な部分ともいえます。



施設利用者の方の、約半分近くの方が、精神薬の処方を、同様に3分の1程度の方が、一般の薬や塗り薬、点眼薬・点耳薬のお世話になっています。



施設職員は、その意味でもある程度の医療的な知識も持っている必要があり、それは常時、施設の専属の看護師が(職員に対して)援助してくれます・・・必要な知識や方法を教えてくれます。


つまり施設の看護師は、非常に重要な役柄があるといえますね。また同時にそれ相当の力量も必要といえます。(今更ながら、うちの看護師さんはすごい!と思います。)



また、看護師は医療関係との橋渡し的存在でもあり、大変重要な役割を担っているんですね。(ありがとう!)


職員も看護師に任せっきりではなく、自分たちで努力して知識を身につけることは大切です。せめて、自分の受け持ちの利用者の方の精神薬の効能や副作用等は、知っておくべきと考えます。みんな、やってるかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする