知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

部屋替えは・・・

2010年04月15日 | Weblog
毎年恒例の新年度の部屋替えが行われました。


・・・といっても、実は去年の暮れに女子の利用者の方は、一度大きな部屋替えがあり、基本的に今年22年度は、そのまま継続でやっていこうということになりました。


また、男子の利用者の方も、今の状況(部屋の組み合わせ)が安定しているため、今年も基本的にはメンバーは変えずに、担当者のみ変更になりました。


掲示板に発表しましたが、例年のような驚きもなく、どちらかというと「なーんだ」という残念な感想や、違う担当者になった喜びとが入り混じり、いつものように掲示板に利用者の方が集るといった雰囲気はなかったですね。



それでも、後から個々の利用者の方に尋ねると、女子の方は「担当が変わらなくて、良かった」とか、また男子の方では、新しい担当者が楽しみだ・・といった感想が聞かれました。



現在、居室は3人部屋、2人部屋、個室とありますが、個室以外ではメンバーが変わるということは、新鮮かもしれませんが、逆に新たなストレスになりうる可能性もあります。


特に、精神的に不安定になったり、トラブルがあるようならば、部屋のメンバーも考慮する必要が出てきますが、今現在、楽しく自分なりに過ごされているのならば、あえて不安定要素を作る必要はないと思います。



ただ、担当者については、2年が限界で3年以上同じ状況で過ごすと、良い意味でも悪い意味でも馴れ合いになる可能性があります(これまでも、見られました)。

それは、利用者の方にとっても、職員にとっても決して良いこととは言えません。


安定してるなら、同じ担当者の方がいいんじゃあ?・・・と思われるかもしれません。



それ以上に弊害が出てきますね。

例えば、行動や生活パターンが固定化したり、能力に発展性が見られなくなったり、本人の課題が見えなくなることもあります。


2,3年に一度の担当者変更により、新たな視点で見ることが出来、今までに見出せなかった部分が現われたり、新たな課題が出てくることもあり、さらには「出来る」部分の能力が見つかったり・・・と、いい点が多く出てきます。



部屋替えの翌日には、皆さん 何も無かったかのように、また同じような生活を送っておられます。


逆に担当者の方は、いろいろな新しい面が見られたことで、日々の記録もたくさん書けるみたいですね。(まあ、職員側でいえば、これもひとつの目的ですが・・)



さっそく、新しい担当者になったことを、利用者の方の保護者に連絡している職員もいました。いいことですね。保護者の方の信頼を得ることも必要です。



利用者の方も、また職員も、今年度新たな気持ちで頑張って下さい。
コメント (4)
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