知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

七夕の飾り作り

2010年07月05日 | Weblog
もうすぐ七夕・・・


近くの竹やぶから笹(実際は大きな竹かも?)を切ってきて、ベランダに置き、利用者の皆さんが作った飾りを付けていきます。

各作業班の創作活動や、各居室でも作っているところもあるようです。(そのときは、比較的小さな短めの笹を採ってきます)


七夕の行事は皆さんに分かりやすいのか?短冊に願い事を・・・と言うと、すぐに「私は○○がしたい」とか「僕は○○が欲しい」など、書いてくれます。願い事はいっぱいあるようですね。ただ、自分の名前だけを書いている人もいましたが、ちょっと意味が・・・。
きっと、自分なりの気持ちはこもっているんでしょうね。



数年前までは、地元の商工会で「七夕祭り」と称して、それぞれの団体で作った大きな七夕の飾りを飾り、綺麗さや面白さを競っていましたが、搬入の面倒さや土日行事になり、職員体制もとれないこともあり、最近は参加を見送っています。


そのためもあってか、施設内で楽しい飾りを作り飾ることが多くなりました。


職員も楽しんでいろいろ作っています。


中には年中、輪つなぎをしている方もいて(折り紙を渡すと、自分で短冊状に切り、それを輪にしてつないで、約50cm程度の長さの1本の帯を作ります。作業や食事・入浴以外の時間は、ほとんど取り組んでおられ、2日から3日で200枚入りの折り紙セットがなくなります。)それが役に立つ時季でもあります。



この時季は、実際には梅雨時期でもあり、「天の川」はほとんど見ることは出来ませんが、自分で作った飾りや願い事が書かれた短冊を見て、見えない「天の川」代わりにしているようです。



ちなみに、さきほど紹介した輪つなぎをされている利用者の方ですが、自分から輪つなぎを始めたわけではなく、最初は職員から促されて始めました。今では、集中して取り組んでおられますが、元々この方は、無断外出があって、常に存在場所の確認が必要だったのです。ラジカセで音楽も聴くことも好きなのですが、何か役にたつことは・・・?と当時の担当者が考えられ、現在に至るわけですね。


当初は溜まった輪つなぎをどうしようか?と考えましたが、行事の際に使うようにしていますが、それでも多すぎて困るということが生じました。(せっかく作ったものを捨てるわけにはいきませんし・・・)


小学校やボランティア団体との交流の際に、雑談で話していると、それなら「欲しい」という団体さんがおられました。

最近では、いろいろなところで使われているようです。


この輪つなぎを取り組んでいる方は、自閉傾向があり少々こだわりも強いですが、それがいい方に向いているのか?輪つなぎの色合いも、うまくなっています。(1色ずつ色を替えていったり、1本は同色にしたり・・と。)



今回は七夕さんで使いましょう。



コメント (2)
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