知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

利用者の目

2011年06月10日 | Weblog
久しぶりの投稿です・・・(笑)


自分自身の引越しも無事に終わり、最近ようやく落ち着いて生活出来ています。さあ、また頑張って投稿しよう!


昨日、宿直をしていて思ったのですが、利用者の方の中には、結構 職員の行動や業務・仕事の仕方等を観察されている方がいますね。若い職員だと、たまに注意されることもあるようです。

どうしても他の職員(特にベテラン)と比べて、「そんなことしていない」とか「順番が・・」とか言われるようです。



実際に宿直業務等は、一緒に取り組むことは少なく(最初の1ヶ月ほどです)、現在の動きは十分に把握していません(翌日や、結果・記録等を見て判断します)。

それ以上に、利用者の観察した目線で話を聞くと、非常に面白い話が聞かれます。



昨日も、「○○さん(職員)が、こんなことしていたよ」なんて言葉も聞かれました。


例えば、すでに2週間前に入院して不在の利用者の就寝準備(お布団を敷いていた・・・?)をしていた・・・とか、夜間に施錠していた(安全のため)場所の解錠を忘れていたとか・・・



もちろん、利用者の目が、なんの偏見もなく冷静に、また前後関係も考えた視線かというと、いろいろな見方があります。

まずは、事実関係を確認してから、注意もします。



やはり、中には自分の気に入った職員のやり方が一番・・と思っている方もいたり、あまり気に入っていない職員の行動には、どうしても否定的(同じことをしていても・・)になります。


そういった点も考慮して、こちらも話の内容を判断することになります。



意外に、利用者の方の目というのは、普段からの言動から判断して、確かなのか?妄想なのか?虚言なのか?・・・を考えると、参考になります。


先日も、職員の見ていない場面での転倒による怪我や、衝突による骨折があったようです(もちろん、職員が見ていないので、確かなことは不明です)。入浴時や更衣時に職員が、利用者の方の身体の異変(傷がある・・とか、腫れているとか)に気づき、看護師に確認してもらい、通院したりしますが、あくまでも本人がその場で「痛い」とか訴えていただければ、まだ分かりやすいのですが、あまり痛みも訴えず、普段と同じ行動をされていれば、なかなか気づくことが出来ずに、発見が遅れます。


今週の初めにも、そういった事件があり、本人はまったく「痛い」とも言わず、普通に作業や日常生活も送っており、おそらく発見が遅れてしましました。そういった際に、近くにいた利用者の方(話が出来る方)に「○○さん、何かあった?」と尋ねると、勢いよく走ってきて、戸(ドア)にぶつかってた」という話が聞かれました。ただ、日時や細かい状況はほとんど分かりません。

実際に怪我の可能性を考えると、その観察は意味合いがあるなあ・・と思います。



でも、あくまでも参考でしかありません。(アクシデント)報告にも、「・・・という話も聞かれた・・」程度に書きます。



職員がいない場面(各居室や廊下等)で、利用者の方どうしが喧嘩していても、後からの報告で「○○さんが叩いた」とか「○○くんが、こんなこと言った・・・嫌だ」とか・・、実際の場面ではどんなことが起こったのかは、判断が難しいですね。まして、片方が会話が出来る人で、相手側は言葉のない方だったら、余計に早急な判断は出来ません。



状況や普段の行動・言動等、いろいろなことを考えて判断することが必要になります。



でも、利用者の方が見ておられる・・・ということを、常に考えて、職員も行動することも大切ですね。




コメント (2)
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