知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

皆さんの旅行もようやく終わり・・・

2011年12月04日 | Weblog
今年は例年通り、4つの班に分かれ旅行を行いました。


比較的、元気に行動出来、移動もそれほど困難でなく、夜間も睡眠がとれる方を中心にしたグループ。
高齢の方を中心に、温泉旅館・ホテル等でのんびり楽しめる方のグループ。
年齢に関係なく、やや歩行に援助がいる方や、遠い距離が苦手な方、宿泊と食事を中心に、上記の旅行よりは時間を短縮したグループ。
特に、重度の方中心で、旅行等で睡眠がとれない方、移動が困難な方、食事に援助が必要な方等(ご本人の希望による場合もあります)のグループ。



年度初めにそれぞれに係を設けて、旅行会社と相談し、適切な場所や行程等を設定します。


私は、最初のグループに引率で参加しましたが、今年はどのグループもそれなりに楽しめたようです。



ただ、全体的に高齢化が進んでいる状況の中、この4グループでは十分な対応が出来ないことが考えられます。


もう少し細分化(小グループ化)していく必要が出てきました。



特に4つ目のグループなんですが、基本的に旅行を楽しむために、マンツーマンに近い職員体制を取りますが、逆に残留職員が減り、その他の旅行に参加しない方の対応が出来なくなってしまいます。


このグループを、2,3の小グループに分けて、別の日を設定すれば、内容の充実した旅行が可能と考えられます。



中には、ここ数年前からですが、外の食事が摂れない方や、車への乗車が出来ない方(精神面の関係で)等がでてきました。それに対応するためには、旅行気分を味わうためにも、施設内で豪華な料理を食べる方法が考えられます。

最近はケータリング的なすべて食事を準備されて、持ち込まれて、食べられる業者も出てきたようです。こうしたものを利用するもの方法かと思います。(実際に作業班のレクリエーションでは、寿司店やお鍋等おこなった経験があります。)



必ずしも、どこかへ泊り、食べて、見学して帰る・・・という必要もないと思います。それぞれに合った形態があってもいいんじゃあないかと・・・。


もちろん、従来通り元気な方や、高齢の方でも大きな援助の必要でない方は、上記の同様の旅行を計画していきます。


毎年、旅行の反省で、移動が非常に辛そうだった・・とか、食事の援助が困難だった・・とか、全然睡眠が取れないことがある・・とか、疲れ方が激しい・・・とか、様々な問題点があがってきます。


支援する職員を増やすとか、場所設定を変えるとかで対応できる部分ならばいいのですが、基本的に本人自身の問題となれば、根本から考え直す必要が出てきますね。



旅行先の設定が出来た後には、自分で意見を言える方や選択できる方等には、説明し選んでもらっています。


より多くのパターンや旅行先を設定し、利用者の方が満足できる旅行を目指したいものですね。
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