知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

新しい入所者の方が・・・

2012年09月06日 | Weblog
ここ1年間ほど、定員割れで1名減だったのですが、今月ようやく新しい入所の方が決定しました。


すでに入所されている方の中には、様々な特性を持たれており、また居室も2人部屋から3人部屋ということもあり、一緒に生活していく方を選考してくのに、
少々時間を要しました。


実際、最近はそういった部分を考慮して、事前にショートステイという形で1か月間程度(繰り返し)体験入所されます。そこで実際に入られる予定の居室や、
作業班を体験し、そのまま入所しても(本人さんが)やっていけるか?を判断します。


もちろん、本人さんの意思が一番大事なので、楽しくやっていけるか?嫌なことはないか、等を見ながら決定します。


昨年入所された男子の方も、そういった形(ショートステイ)で体験を繰り返し、決定しました。



今回も(女子の方ですが)同様の形を試みました。そして、今月決定したわけです。



当初は、本人さんも「ここは仮のホテル・・」みたいな言い方をされており、すぐに帰宅するみたいな感じでしたが、
繰り返すうちに、他の利用者の方との交流もあり、楽しい取り組みへの参加もありで、徐々に打ち解けてこられ、今回の入所に至りました。



まだまだ全体の中へ入ってこられるには、時間を要すと思われますが、個々には話もよくされ、楽しんでおられるようです。



男子職員には「パパ」と言ってみたり、女性職員には「おねーちゃん」や「ママ」とか言います。すでに名前も憶えている職員もいるようです。


私も幸い憶えてもらえました。




施設が始まった頃や、増員で多くの方が入所した際は、本当にいろいろな方がおられ、実際に支援して、非常に苦労もありました。


ある程度落ち着いてからは、1、2名ずつ欠員補充という形になり、ゆっくり選考させてもらえるようになり、


その人の状況や他の利用者さんとの相性、本人さんの意思も重視できるようにもなりました。



年齢が高齢化しており、この(知的障害者)施設では支援していけなくなる方も徐々に出てきました。


今後も、そういった方が、他の老人施設や老健施設へ移られることで、空きが出来、その補充という形で入所される方を選考していくことになります。
中には、病気等で残念ながら亡くなられる方もいます。


施設の運営で大きな支障がない程度の期間をかけて、じっくりと選考していくこと・・・、今のところはそういった余裕があってできるのでしょうが・・・
もちろん、(何度も言うようですが)入所される本人の意思を一番大事に、選考していきたいですね。



「ここの施設、どうですか?」「ん、いいよ」って言ってもらえるのが、嬉しいですね。

コメント
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