2008年、元日の新聞(信毎)1面の記事は、長野県内の「ヒートアイランド現象」についてのものだった。
さわやかで、涼しい、というイメージの信州も、都市部では、郊外にくらべて、1、2度気温の高い、「ヒートアイランド現象」がすすんでいることが、調査で明らかになった。
そうだろう。私の住んでいるところは、長野市郊外の農村集落だが、近頃、敷地内に大木を持つ家が減ったし、土の部分は、駐車のためにコンクリート敷きにしている家が多くなった。
我が家は敷地が広いので、大木も切らないし、車の駐車のためには、バラスを敷き、それ以外で、歩くところは踏み石にしてある。
それぞれの家にはそれぞれの事情があり、口をさしはさむものではないが、できるだけ、涼しく過す工夫を、みんなしなくなったなあーという感想を持つ。
21世紀は、地球温暖化を食い止め、資源のムダ使いをなくし、「持続可能な社会」を作ることが、国を超えての課題になる世紀だ。
最大の環境破壊、資源の無駄遣いである「戦争なんかしてる場合じゃない」。
オバマの勢いは続くか。
その意味で、最大の「戦争国家」「軍需産業国家」、アメリカも変わらざるを得ない世紀に入ってきた。
イラク戦争に一貫して反対し、「アメリカは変わらねばならない」と、人々に呼びかける、黒人系大統領候補、オバマが、民主党の指名を受けるための、最初の党員集会、アイオワで勝利したのは、その兆しが、アメリカにも芽生えているということだろう。
未来を生きねばならない、若い人の支持が集まっているという。
これに対して、当選すれば、初の女性大統領になる、ヒラリー・クリントンは、第3位と苦戦している。
有能であり、経験も豊かであるが、それだけに「変革」するというイメージを、若い、未経験なオバマに譲ってしまっている。
夫のクリントン元大統領が、すっかり主役を降りた気楽さで、大きなカカシ、木偶の坊然として、そばに付き添っているのが、おかしい。
よけい間延びした印象を与えている気がするが。
誰が当選しても、イラク戦争、パレスチナ政策の大転換を決断しなくては、アメリカも地球も破滅だ。
アングロ・サクソン系白人の持てる男性が、今までのアメリカの最高リーダーだったが、その価値観は、21世紀には通用しない。
一方、わが国日本では、永田町あたりで徘徊する政治屋の考えることと、国民の願いとは相変わらず乖離している。
何かといえば「ねじれ国会」「ねじれ国会」と、それが悪いことのような印象を振りまくのに躍起になっているが、ねじれているからこそ、法案を通すには、ていねいな論議が必要になり、数の力で、官僚言いなりの、国民無視の法案を、まるで儀式のように、通してしまうことがなくなる、という意味で、「ねじれ」多いに結構。
安陪でたらめ内閣の時に通ってしまった法案、ひとつ、ひとつ廃案にしていくのが、これからの真の政治家の仕事だ。
その意味で、「大連立」など国民はのぞんでいない。世論調査もはっきりそう出ている。
これがわからない政治家も「古い体質」と言わねばならない。
小沢一郎は、古い政治家。あまり信用するのは危ない!