木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

国民を無視する野田政権追放へ

2012年06月24日 | Weblog

NHK内部のせめぎあい
昨年の原発事故以来、マスコミ、特にテレビの情報は当てにならないと感じつつも、やはり人々にとって、テレビ情報というのは、その他の情報媒体と比較すると、心をとらえる力を持っている。
「テレビメディアを制する者が時の権力も制する」というわけだが、民放はそうであっても、視聴者から受信料を取るNHKが国家権力と一体になって、情報操作に精を出すのは許しがたい。
近頃のNHKは以前と比較しても一段と国家権力との一体化が進行しているようだ。
特に「ニュース9」の大越という勘違いキャスターが際立っていて、政府と一体となって、「消費増税」、「原発再稼働」、「TPP推進」のお説教をしているらしい。らしいというのは、私はこの番組を見ていないから。
しかし、この大越がいらぬ説教をしたり顔でしたすぐ後の、今週木・金の、震災で仕事を失い、住居を奪われ、ふるさとを失った人々に取材した「NHKスペシャル」は、今の政府のやっていること、これからやろうとすることが、これら被害をこうむった人達をおよそう救うものではなく、逆に踏みつけにし、捨て去るものであることを見る者に実感させた番組になっていた。
NHKの幹部やその候補生は政府と財界に顔を向けて、愛想笑いをしているが、それに抗う仕事をしようとしている人達は確実にいる。
木曜日は石巻の津波被害で仕事と住居を失った、水産加工に従事していた50代の男性と、美容院を経営していた30代?の女性のままならない再起の実態を見せた。
男性の方は勤めていた会社を解雇になったが次の仕事が見つからない。定年間近の男性にとって今更他の仕事を一からやり直すというのはむつかしい。しかし水産関係の仕事はない。失業保険が切れた後、男性に紹介された仕事は3ヶ月の試用期間のあるものだった。そのまま使い捨てにされるかもしれない働き方だ。
美容院を経営していた女性のほうは、がんばって再開したが、地域を離れた人も多くて、以前ほどの客がない。
震災前に経営していた美容院と再開した方と両方のローンを抱えた女性。
行政に相談しようにもたらい回しされるだけ。自営業者には失業保険もない。
遂に女性は自宅と店舗を売りに出し、この地を離れることを考え始めている、というところで番組は終わっていたが、こんな状態の人達を置き去りにして、財務省主導の「消費増税」とはあまりに政治と国民生活がかけ離れすぎている、と感じたのは私だけではあるまい。
金曜日の方は、福島第一原発の地元で、事故後町役場の機能を埼玉県加須市の廃校になった高校に移転した双葉町の2家族と町長の苦悩を追っていた。
福島の事故原発の地元の住民はふるさとを奪われ、「流浪の民」となって、福島県内の他地域、そして県外で絶望と戦いながらそれでも辛うじて生きている。
「原発再稼働」などという選択は、この流浪の人々の実態を考えればあり得ない選択だ。
東電以下地域独占の電力会社というのは全く腐った存在で、腐ったものに再生はあり得ない。
関電は昨年、節電だ、計画停電だと日本中が騒いでいる時に、最も原発依存の高い電力会社でありながら、原発以外の稼働にそれほど努力したようには見えなかった。
無策のまま、今年を迎え、「電力足りません」のキャンペーンはこれからも原発動かしますのための意識的サボタージュだったのだろう。
首相官邸前では「大飯原発再稼働反対」のデモが広がっている。NHKは報道しない。
野田以下政府中枢はそんな国民の声などどこ吹く風のように見える。神経が太いというか、鈍い野田。政界から追放せよ。

コメント
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