大飯原発再稼働で集団自殺状態
大飯原発再稼働が現実味を帯びてきた。福島事故の出口がまだまるで見えないのに、再稼働をごり押しするとは、日本は集団自殺のゲートの前に立っている。
それは「原子力村」と言われる原発で利益をあげてきた連中は、何とかして今までどおりの利益をあげたいと願うだろう。
しかしその彼らも「福島事故」の放射能汚染の現実を少しでも考える頭があれば、ここで無理矢理再稼働して、もし事故が起これば今度は関西・北陸地方に住めない地域が大量に出てくることぐらいはわかるはずだが、その逆の動きに奔走する。
何度も言うが、「頭も心も腐り、狂った状態」だ。彼らは死んでも既得権を守ろうとするだろう。心も身体もそう動くようになってしまっている。連中に理性を求めるのは無駄だ。
この既得権者達の行動を止めるのはそれ以外の日本国民全ての意志と行動しかない。
電気が足りないというのは原発既得権者達の「脅し文句」だが、仮に電気が足りなくて、我慢しなければならないとしても放射能汚染で身体を蝕まれ、その苦しみのあげく死ぬよりましだろう。
空気や水なくしては生物は生きられないが、電気がなくてもずっと生きて来た。
心を蝕む原発マネー
「36年前、玄海原発1号機が出来る時はそれは反対しました。当時教師をしていて、子供達を通して原発マネーがいかに人間をだめにしていくかはっきりわかりました。
九電が立地のために住民にどんどんお金をつぎこむからじいちゃんたちは毎日唐津に飲みにいく。子供達には遠足の弁当を持たせなくなった。みんな同じすし屋から取って。子供達の生活はゴロっと変わりました。心が壊れ、街が壊れていった。若い子はこの町には住みたがらない」。(「原発なくそう!九州玄海訴訟」の原告の女性の話)。
天から降って来るような「原発マネー」は、それを手にすると、こんな堕落した使い方しかさせないものなのだろう。
日本だけは原発をやってはいけない理由。
原発は世界中にある。だから日本にもあるのは当然というか仕方ないではない。
日本は地震大国である。地球の表面積平均の約130倍の率で地震が発生している。この狭い国土に世界の地震によって発生する揺れの約10パーセントが集まっている。
なぜか。地震が集中している場所はプレート(地殻)とプレートが相互にもぐりこみ、乗り上げ、ひしめきあっているプレート境界線であり、その境界(しかも四つものプレートの境界)の上に日本の国土があるのだ。
フランスは原発大国である。しかしフランスには殆ど地震が発生しない。
アメリカは世界で最大多数の原発を保有するが、西海岸には地震の発生もあるが、東海岸ではない。アメリカの原発は殆どが東海岸にある。
中国は四川省を除いて殆ど地震がないし、カナダ、インドも同様だ。
世界で地震が頻繁に起こる所で原発を盛大にやっている馬鹿な国は日本だけである。
地震大国であるということは津波大国でもあるということである。
海に囲まれた日本。その海岸線に並ぶ原子力発電所群。
原発は巨大精密機械でもある。無数のコンピュータ、計器類、配線、配管、精巧な機器、電気スイッチ等から成り立っている。これらは衝撃と水には極端に弱いという性質のものでもある。
その上使用済み燃料の後始末としての深地層埋め込みも国土は狭く、地盤がしょっちゅう動いているのでままならない。
世界で最も原発立地に向かない国日本なのだ。
「原発事故は国民生活を根底から覆す。産業も文化も芸術も教育も司法も福祉もつつましい生活も、そして贅沢な暮らしも何もかもすべて。従って原発の危険性に目をつぶっての全ての営みは砂上の楼閣である」
(脱原発弁護団全国連絡会弁護士・河合弘之氏の文より)。