木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

世襲トップと朝鮮半島

2016年11月25日 | Weblog

パク・クネの実像は?
ワイドショーでではあるが、次々に出てくる韓国大統領のスキャンダルは、大統領の政治家及び人間としての資質はこのレベルだったのかとため息が出る。
確かにパク・クネは軍事独裁政権でも強烈な政権運営で知られるパク・チョンヒの娘で、その意味では父の路線である「反共・保守」以外の道を取る以外あり得ず、周囲もそれだけを期待して担いだということなのだろうが。
それにしてもパク・チョンヒが貧しかった韓国の経済復興に貢献したと信じる高齢者層以外の年代の国民にも支持されるためには、別の演出が必要だった。
それがクネ氏の場合は「清廉潔白」だった。同じバッグや靴を長く使い続けているとか、弟妹は政治に近づけず、自身も独身を通し、親族による権力をかさに着たスキャンダルを避けていたと言われてきたが、財閥企業に金を出させ、財団を作ったという容疑にむしろ主犯として関わったと検察は認定した。
テレビ画面で見る本人の雰囲気は、日本の与党女性政治家に比べて悪いものではなかっただけに2世大統領とはこんなものなのかという思いがする。

北朝鮮は米国(CIA)の属国か?
「マスコミに載らない海外記事」の情報だ。
北東アジアの不安定情勢は戦争や紛争で利益をあげるアメリカの軍産複合体にとって不可欠だ。
実に絶妙なタイミングで日本海に飛んでくるミサイルや核実験。これが日本の安倍政権や在日米軍にとってどれほどありがたいことか。
アメリカの指令の元、金正恩は動いているのではと思えてくるほどだ。
金正恩は少年・青年時代をスイス留学して過ごしている。その時にCIAの代理人が近づいてきて彼を洗脳したのではないかと。アメリカにとって彼を引き入れることは何より中国へのけん制になる。
北朝鮮の体制と金正恩の地位の保証が約束されているのだろう。
金正恩は父親の代に忠誠を誓った幹部を次々に粛清している。中でも親族として何かと彼の後見人として力を発揮し始めた叔母の夫であるチャン・ソンテク氏を粛清した時は「なぜ?」と理解できなかったが、チャン氏は中国との窓口役として活動していたが、アメリカがそれを断つために、チャン氏がトップの座を狙っているとかなんとか吹き込んで粛清させたとすれば、何かすべてが氷解する。
中国はもちろんそれはわかっているだろうが、北朝鮮が混乱したりするのは避けたいから何も言わない。
金正恩の暴走を止められるのは地理的にも経済的にももっとも影響力がある「中国だ」と盛んに言われたが、そうできない理由がここにある。
金正恩は三代続く世襲トップ。

朝鮮半島がこんな不安定な状態になってしまっているそもそもの原因はかつて植民地にした日本にも責任がある。それを知らないで在日朝鮮人を憎悪する言葉を吐いたり、北朝鮮の批判ばかりするのは無知を露呈している。無知は無恥である。

コメント
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