木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

日本文化は中国大陸の影響なしには成り立たない

2019年04月17日 | Weblog

古代、日本人も桜より梅を愛でた
私はカルチャー教室で古典文学の講座を受講している。
新元号が「令和」に決まったというのでこの「令和」の出典『万葉集』の梅花の宴について勉強した。
天平2年正月13日、大宰府の長官である大伴旅人の邸に貴族たちが集まって「梅花の宴」が行われた。その場で集まった人々は梅の花を愛でる短歌を次々に作って披露する。
初春のよい月(この場合旧暦なので現在の2月に相当する)、空気はよく風はさわやかに梅は鏡の前の美女が装う白粉のように開き香りもよい。
大宰府であるから現代の九州福岡、2月に梅が咲く。
現代でもまず梅が咲き、杏が後を追い、そして桜が咲く。桃の花はやや遅れる。
古代、桜が無かったわけではないが、やはり中国文化の影響を受け、人々は梅を愛でた。
男達は梅の枝を折り取り烏帽子にかざす。身分の高い女性達も集まって花を添える。平安時代になると高貴な身分になればなるほど家の奥深くに存在するが、それほどでもない女性は女房として宮廷などに仕える。清少納言や紫式部はその典型。
万葉の時代は女性達はもっと自由に出歩いたようだ。
確かに出典は「万葉集」という日本の短歌集だが万葉仮名で表現され文化の先進である中国大陸の影響を非常に受けているわけで、「日本会議」とやらの右派がいくらがんばってもそこからは逃がれられないのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする