木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

一回目のワクチン接種

2021年07月16日 | Weblog

コロナワクチン一回目を接種。
15日にかかりつけのクリニックで接種。筋肉痛はあるが大したことはない。2回目のほうがだるさなどが出るということだがこれの方が一人暮らしの私としてはいやだ。

川端康成の小説『山の音』を読んでいる。
家にあった新潮文庫で昭和30年代雑誌に連載したもの。さすがに巨匠、ノーベル文学賞作家の筆だ。
描写が精緻だ。
鎌倉あたりに住む大会社というほどではないが会社の社長が主人公。老人と言っているが60代前半ぐらい。
今60代は老人というイメージではない。昔の童謡に「村の船頭さんは今年60のおじいさん」というフレーズがあるが、定年が55歳という時代では老人の部類だろう。
息子夫婦と同居で、息子にちょっと冷たく扱われている嫁にかすかな同情と好意を感じているという設定。
まだ読み出しなのでどのように展開していくかわからないが、いわゆる中流家庭の日常が描かれる。
私は川端の熱心な読者ではなく『伊豆の踊子』や『16歳の日記』、『雪国』を読んだ程度。
家族には恵まれず父母も早くに亡くなり祖父と暮らした。晩年自殺で生涯を閉じるが、老人性うつ病だったか。


 

コメント
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