今日はカルチャー講座の日。月一回、室町時代に作られた「おとぎ草子」を読む講座です。
今日は「蛤の草子」。鶴の恩返し的話。漁師の男が蛤を一つ釣り上げる。そうすると若い女性の姿に変身した蛤は漁師の家に現れ、機織りをして、その布を都へ持って行って売るように言う。誰も相手にしない中、60がらみの老人がそれを買い上げ、貧しい漁師が豊かな生活を送るようになる。この話の場合、漁師は母親と二人暮らし。母に多いに孝行するという物語。講師先生の解説によれば、この時代親孝行する者はあまりなく、それを奨励する話ではなかったかという。親孝行するだけの生活の余裕はなかったのではと思うけど。
蛤ついでにいうと、朝羽鳥モーニングショーで、千葉の市川あたりの江戸湾で蛤がよく取れて、それを大量に採りに来る人達がいて、だけど身を取って貝殻はそこらに捨てていくという。
市は取ることは容認しているが、肝心の貝殻の捨て場所を決めていない。家庭で食べる程度の量を想定していたようだが、中国系の人たちが大量に採っていく。売り物にしているようだ。やっぱり捨て場所をちゃんと設定するべきだと思う。それでうまくいくかどうかわからないけど。
中国や朝鮮の人達に限らず、ヨーロッパ系の人たちもゴミには無頓着な人が多い。
幕末日本にやってきた西欧の外国人は日本の街がきれいなのに感心したという。
何しろヨーロッパの街は城郭都市ですからゴミを捨てる場所までの余裕はない。窓から投げ捨てていたという。排泄物などもね。上から排泄物が降ってくるようではたまりませんから、それで下水道が本格的に作られるようになったらしい。日本人が思うほどには西洋人は文明人ではなかった。野蛮のきわみ。ヨーロッパ人がやってきた過去の戦争の歴史を見れば納得でしょう。