大河ドラマ『光る君』いきなり衝撃の展開。
まひる、後の紫式部の母は式部がまだ10歳ぐらいの時に病死したことになっている。それを逆手にとって、上級貴族の藤原兼家の次男道兼に切り殺されるという風に作った。さすが大石静さん。この激動の現代にNHK大河もおとなしめのつくりは通用しない。
そう上級貴族にとって、貴族とはいえ下級貴族など物の数ではない。ネタバレになりますが、この道兼は、長兄の道隆と共にはやり病いで命を落とします。それで三男の道長が摂政関白になります。道長は少年時代はそんなに冴えてなくて、身体も丈夫ではなかったので、用心してかどうかはわかりませんが出歩かず屋敷の中にひそんでいたよう。
ネガティブなことをさらに言うと、この頃の貴族の屋敷は寝殿造で開放的なものでどこからも侵入できる。男が女のもとへしのんでいくこともできるが、盗賊が押し入るにも都合がいい。
そのうえ日本の住まいは高温多湿の夏をむねとしているので今の時期寒い。一番外に扉はあるものの中は襖とかそういうものはないので、つい立てとか屏風とかに布を垂らして間仕切りにする。暖房は火鉢ぐらい。床もこのころ畳はまだないので板敷の上にござをしいて、蒲団ではなく着物を何枚も着てやりすごす。源氏物語の「末摘花」という章に落ちぶれたお姫様が古びた革衣で寒さをしのぐ場面がでてきます。源氏の君はそんな姫君におそば仕えの女房の分まで衣服を送ります。
式部は女性を渡り歩く源氏がそれまで付き合って来た女性を経済的に見捨てず最後まで面倒を見るという男性として描いています。この時代の特に身分の高い女性は落ちぶれたら悲惨です。それを式部は知っているので、源氏をそのように描いたんだと思います。
まひる、後の紫式部の母は式部がまだ10歳ぐらいの時に病死したことになっている。それを逆手にとって、上級貴族の藤原兼家の次男道兼に切り殺されるという風に作った。さすが大石静さん。この激動の現代にNHK大河もおとなしめのつくりは通用しない。
そう上級貴族にとって、貴族とはいえ下級貴族など物の数ではない。ネタバレになりますが、この道兼は、長兄の道隆と共にはやり病いで命を落とします。それで三男の道長が摂政関白になります。道長は少年時代はそんなに冴えてなくて、身体も丈夫ではなかったので、用心してかどうかはわかりませんが出歩かず屋敷の中にひそんでいたよう。
ネガティブなことをさらに言うと、この頃の貴族の屋敷は寝殿造で開放的なものでどこからも侵入できる。男が女のもとへしのんでいくこともできるが、盗賊が押し入るにも都合がいい。
そのうえ日本の住まいは高温多湿の夏をむねとしているので今の時期寒い。一番外に扉はあるものの中は襖とかそういうものはないので、つい立てとか屏風とかに布を垂らして間仕切りにする。暖房は火鉢ぐらい。床もこのころ畳はまだないので板敷の上にござをしいて、蒲団ではなく着物を何枚も着てやりすごす。源氏物語の「末摘花」という章に落ちぶれたお姫様が古びた革衣で寒さをしのぐ場面がでてきます。源氏の君はそんな姫君におそば仕えの女房の分まで衣服を送ります。
式部は女性を渡り歩く源氏がそれまで付き合って来た女性を経済的に見捨てず最後まで面倒を見るという男性として描いています。この時代の特に身分の高い女性は落ちぶれたら悲惨です。それを式部は知っているので、源氏をそのように描いたんだと思います。