猪瀬知事遂に辞任。
もっと早く辞めてればこれほど傷つかずにすんだのにと思う。
これから物書きとして、猪瀬氏の書く物は信用されなくなり、かつ魅力も失ってしまった。
私は彼の出世作「ミカドの肖像」を持っていたが、処分してしまった。よかった。
辞任の前日、猪瀬氏の著書「勝ち抜く力」というのが発売され、都庁内の書店に並べられたニュースを見たが、オリンピックを招致できた内幕が書かれてあるそうだけど、招致できた力は「金」以外にない。わざわざ本を出すまでもない。
「政治家としてはアマチュアだった」、「傲慢になっていた」という言葉を最後に残した。その通りだと思う。
自公にとって猪瀬は意中の知事ではなかったのだ。
安倍政権打倒の運動を
「特定秘密保護法」は国会で、まるで小学校の学級会のごとき多数決主義で採決され、通過した。
しかしこれで矛をおさめてはならない。「廃案」を求め、その後増々軍事方面での暴走を強めている安倍政権を終らせなくてはならない。
そのための行動を法案に反対した国会議員は選挙区で、街頭で訴え続けるべきだ。
地方議会も、団体も、個人も同様。年末年始休暇モードになって、休息してはならない。
わが選挙区の衆議院議員は民主党の篠原孝氏だ。車座集会を地区の公民館で開催するというチラシを関係者が配布してまわった。
チラシの中で、秘密保護法の担当大臣、森雅子の傲慢でかつ不真面目な態度を批判している。
私も消費・少子化問題担当大臣のこの人がどうして、国家秘密を云々する担当大臣なのか不審に感じていた。
国会ではその答弁の二転三転ぶりがあからさまになったものの、全てを中継しているわけではないから、力不足とは感じるものの、不真面目・傲慢ぶりまではわからない。
篠原氏は自身の専門分野でもある食の安全に関する質問をしたのだが、秘密保護法が手一杯で、この間偽装問題が噴出したのにそちらの方はほったらかし状態で、何も対策が進んでいないという。
情報は国民のものである。それを知らされなかったばっかりに悲劇を拡大した歴史の事実に「満蒙開拓団の集団自決」がある。
篠原氏の大伯父桜井万次郎氏は敗戦後8月25日に500人もの集団自決の犠牲者を生んだ高社郷開拓団の団長だった。ただし桜井氏はその前に肺結核に冒され、開拓団を離れ帰国したために生き残り92歳の天寿を全うしたが「自分がいたらあんなことはさせなかった」と悔やんでいたという。
この時もし敗戦の事実を陸軍の兵士が各地の開拓農民に「戦争は終った。ソ連軍が参戦してくるから開拓地を捨てて早く逃げた方がいい」と言ってまわったら、今回の条文では特定秘密を漏らしたとして処罰の対象になるのだ。
事実は、満州を守っていたはずの関東軍は南に後退し、自分達の家族は秘かに日本に返したりしていたのである。
国家秘密の隠匿こそ厳罰に処すべきと篠原氏は主張している。
久しぶりに政治チラシをきちんと読んだ。読ませるものがあった。
「国には秘密にすべきものはある」と当たり前のように言うが、一体それはどういうものか例をあげて説明すべきだ。
「終戦前年の地震国民に知らせず」という新聞への投稿もあった。
昭和19年12月7日、長野市郊外の小川村に住んでいた投稿者まだ5歳。大きな揺れに恐怖を感じたが、この時の東南海地震は戦時中のこと更なる動揺を国民に与えては戦意に影響すると考えた軍によって報道されることはなかった。
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