木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

高貴な身分の女性ほど落ちぶれたら悲惨(光る君)

2024年01月08日 | Weblog
大河ドラマ『光る君』いきなり衝撃の展開。
まひる、後の紫式部の母は式部がまだ10歳ぐらいの時に病死したことになっている。それを逆手にとって、上級貴族の藤原兼家の次男道兼に切り殺されるという風に作った。さすが大石静さん。この激動の現代にNHK大河もおとなしめのつくりは通用しない。
そう上級貴族にとって、貴族とはいえ下級貴族など物の数ではない。ネタバレになりますが、この道兼は、長兄の道隆と共にはやり病いで命を落とします。それで三男の道長が摂政関白になります。道長は少年時代はそんなに冴えてなくて、身体も丈夫ではなかったので、用心してかどうかはわかりませんが出歩かず屋敷の中にひそんでいたよう。
ネガティブなことをさらに言うと、この頃の貴族の屋敷は寝殿造で開放的なものでどこからも侵入できる。男が女のもとへしのんでいくこともできるが、盗賊が押し入るにも都合がいい。
そのうえ日本の住まいは高温多湿の夏をむねとしているので今の時期寒い。一番外に扉はあるものの中は襖とかそういうものはないので、つい立てとか屏風とかに布を垂らして間仕切りにする。暖房は火鉢ぐらい。床もこのころ畳はまだないので板敷の上にござをしいて、蒲団ではなく着物を何枚も着てやりすごす。源氏物語の「末摘花」という章に落ちぶれたお姫様が古びた革衣で寒さをしのぐ場面がでてきます。源氏の君はそんな姫君におそば仕えの女房の分まで衣服を送ります。
式部は女性を渡り歩く源氏がそれまで付き合って来た女性を経済的に見捨てず最後まで面倒を見るという男性として描いています。この時代の特に身分の高い女性は落ちぶれたら悲惨です。それを式部は知っているので、源氏をそのように描いたんだと思います。
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自国の災害に向き合わない自公政権を直ちに追放(24年最初の課題)

2024年01月06日 | Weblog
今日は菩提寺の住職が年賀にやってきました。昨年の8月に息子に住職を譲ったのですが、それぞれの檀家の家の事情まではわからないので仏壇のある仏間まであがります。そこで年賀のお経をあげて、檀家の方はいくらか包みます。私の場合は兄が当主なのですが、ここに住んでいないので代わりにいくらか包みますが、遠いところから車で来るのでガソリン代程度。

時間がたつにつれて「石川北陸地震の被害」の甚大さがわかってきました。私が購読しているブログでは政府と自衛隊がやる気がないと批判しています。自衛隊は中国への戦争に備えていると警告しています。そんなこと誰も望んでいません。アメリカの奴隷の自公政権を直ちに引きずりおろさなくてはなりません。今年の早期の課題です。
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平安時代とよく似ている令和のこの時代

2024年01月04日 | Weblog
24年新年です。
いつものように元日は実業団駅伝、2、3日は箱根大学駅伝を見ます。
男はもてたいので、バンド活動かスポーツをやります。但し才能や訓練が必要なので誰でも日の当たるところへ行けるわけではありません。
箱根駅伝のランナーになればアップで映りますからもう女性が見逃しません。だからちゃんと女性をゲットして割合若い時に結婚して子供もいたりする。

北陸(石川珠洲・七尾付近)で震度7の地震。元日の4時ごろですからみんなお正月気分だったのでこういうのを青天の霹靂というのでしょうか。死者も70人以上。もっと増えるでしょう。
私は丁度トイレに入って用を足していたところ。かべにしがみついていました。これが入浴中だったらもっと困る。ただこの時間に入浴する人はあまりいないでしょうが。
改めて日本は地震国です。こんなところでタワーマンション建てよう,住もうなどと考えない方がいい。
せいぜい低層のテラスハウスです。
日本のこれからのゆく末を暗示してる気がします。

映画「桜色の風を感じるとき」を見ました。目が見えず、耳も聞こえない福嶋智さんの人生追った映画です(Eテレ)。福嶋さんは成績は優秀だったので今は大学教授です。自分のような障害があっても学べる環境を目指して活動しています。

今年の大河ドラマは「源氏物語」。
私は「カルチャー講座」で全巻口語訳付きで講義を受けました。
平安時代の後半何となく優雅なイメージがありますが、藤原道長栄華の時代、後世の歴史家によると「道長は自家の栄華に腐心した以外何もしなかった」と言います。なんか今の政権与党みたいですね。
日本史辞典を見ると「内裏焼亡」の事態がしょっちゅう出てきます。都の内裏の屋敷付近以外は魑魅魍魎、それこそ「羅生門」の世界です。そこで武士に警護させる。そこから成りあがったのが平家と源氏。警護のために控えているのですが上には上げてもらえない低い身分。
紫式部は中流貴族。宮廷で女房=女官として勤務するのですが、しょっちゅう火事が在るものですから一時避難したところが「蘆山寺」。私が通っていた大学の4階ぐらいから見下ろすと「蘆山寺」がよく見えました。ちょうど2月、大学では大学紛争真っ最中。
マイクでワンワンアジっているそのすぐ裏では「節分の行事」をやってました。鬼の面かなんか付けて舞っていました。その落差に感じ入ったものです。
今の時代でも東京あたりのはなやかな部分と、少し離れたところでは今日の食事を求めて並ぶ人がいる。激動の時代の幕開けを感じます。
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